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中国の悪いイメージは何故!?そんなに悪い国なのか!?

中国の悪いイメージ…そんなに悪い国なの?

皆さん、中国と聞くとどのようなイメージをお持ちですか?

世界一の人口を誇る大国・マナーが悪い・声が大きい・汚い・反日・ラーメン・万里の頂上etc……

食文化・歴史が詰まっているのに、不思議とネガティブなイメージがクローズアップされやすい中国。

勿論全ての人という訳ではないですが、中国に対して否定的なイメージを持っている方が多いかと思います。

でも、これらのイメージってどこからきているのでしょうか?

なんとなくメディアの印象で、そんなイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。

学生時代中国に在住経験のある筆者が、少しではありますが、一般的に私たち日本人が持っている「中国のまいなす悪いイメージ」を解説します。

マナーの欠如

マナーの欠如

※中国の連休中に万里の頂上に行くのは本当におすすめしません。こうなります。

中国に留学に行った事がある、と話すと今でも聞かれる質問ナンバーワン。

「中国人って・・・やっぱりみんなマナー悪いの???」

いつもこれを聞かれたとき、私はいつもこう返事をします。

「マナーが悪いというよりも、それが彼らの生き方なんじゃないかなあ。」と。

このマナーがないという点ですが、中国人はマナーがないというよりも「生き抜く事に必死」という方が正しいかと思います。

世界一番の人口を誇る中国、それ故に競争社会です。人口に対して整備されている物が少なすぎる中国では、自己主張をしなければ何も手にいれる事ができません。物を手に入れる事ができなければ、生き抜く事はできません。富裕層と貧困層の差が激しい中国で、生き抜くための手段なのです。

常に怒っている

中国人は常に怒っているというイメージがありますが、それは中国語の特徴です。中国語はよく言われる通り、中国語は同じ音でもアクセントにより意味が変わります。

故にぼそぼそと喋っては意味が伝わりません。また上記に記載した通り、自己主張をしなければ生きていけない中国。

「アクセントをはっきりつけなくてはいけない+声を大きく喋らなければ何も伝わらない=怒っている」というイメージにつながっているのだと思います。

衛生面

確かに世界基準で見て、中国は衛生的とは言えないでしょう。

しかし一般的に外国人が旅行で訪れるようなが比較的大きい都市は、一般的なアジア他国と同じレベルです。というより、日本と比べたらどこも汚くなります。

反日

反日

中国が国として、反日思想を推奨しているのは事実です。戦争の記憶がある世代の中には、日本をよく思わない人たちがいるのも事実。

ただ実際に中国に住んでいて、言われる言葉の多くは否定的なものではなく、「教科書では~~~~と歴史を習ったけど、実際のところどうなの?日本ではどう習っているの?」「ニュースではこう言っているけど、これは本当なの???」等の疑問形。

フェイスブックやインスタグラムのアクセス禁止等の情報規制をされている中で、正しい情報をつかもうとしている人たちもたくさんいます。

むしろ若い人たちは日本文化に関心のある人が多いので、現地の人と話していると人気者になれます。

メディアの情報(印象)だけで判断しない事の大切さ

メディアの情報(印象)だけで判断しない事の大切さ

上記で世間的な中国の悪いイメージを書きましたが、一つ一つに理由があります。

理由が分かれば、それらが中国の「一つの文化」として捉える事ができます。

あくまで、メディアが流されている情報は、誰かのフィルターを既に通じて作られている事を忘れてはいけません。

それらの情報は自分の考えを見つめ直すきっかけであって、情報をそのまま頭に入れて、満足するためのものではない。

もちろん、この記事も筆者の視点で書いていますので中国の魅力については実際に行って自分の目で見て、ご判断ください。

きっと、想像もしなかった魅力がたくさんあるはず。

世界には直接見てみなければ、分からない事がたくさん。

中国と日本の間に深い歴史があるのは事実。国として様々な問題を抱えている事は事実ですし、個人毎で意見を持つ事に否定はしません。

ただ個人的に思うのは、国としての関係が悪くても、国民同志がいがみ合う必要はないという事です。

言葉と文化が違うだけで、「人」としては皆同じ。

皆できるだけ仕事はサボりたいし、音楽踊りお酒美男美女はすき。ただ文化や言葉、肌の色が違うだけで、根本的にはみんな同じなんです。

五年前、中国で出会った当時20歳だった現地の大学生が言っていました。

「日本と中国は兄弟なんだ。昔は日本が中国から文化を学んだのだから、今は中国が日本からさまざまなことを学ぶべき。確かに今国家間の関係は悪いけど、それは今のおじさん世代が作った事であって、今の僕らが政治を動かせる時代になれば、将来はきっと変わるよ。お互いが尊敬しあう国を作りたいね。」

彼の言葉が将来、実現しますように。

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