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中国で驚く体験の数々

中国で驚く体験の数々

現在高校1年生。

小6から中3の最初まで中国に住んでいました。

その時の経験と学んだことを書きます。

父の仕事の都合で中国へ行くことを知らされたのが12月下旬、その3ヶ月後、3月下旬に私たち一家は中国へ渡りました。

私が住むことになったのは、中華人民共和国広東省深圳市。

中国の南側、香港のお隣です。

香港のお隣であり、経済特区となっている深圳市。

中国の中ではかなり近代的な発展をしている町です。

そんな港町で私は想像以上に様々なことに出会いました。

ここでは、日本とのギャップにどう適応したかをご紹介します。

私たちは香港経由で中国に入国しました。

記念すべき初びっくりは、タクシー乗車拒否です。

フェリーターミナルにいたタクシーに、マンション名を告げると「近いからダメだ。後ろのやつに聞いてくれ。」と言われました。

後ろのタクシー運転手にマンション名を告げると、「前のやつが行かなきゃ俺は動かねえ。」と言われ、交渉できるほどの語学力は誰も持ち合わせていなかったので、マンションまで1キロ弱、仕方なく重いスーツケースを引きずって歩くことにしました。

しかし、不運は続くもので、道のタイルががたがただったためスーツケースのタイヤが壊れてしまったのです。

慣れてしまえば15分の道のりを1時間もかけて歩きました。

やっと着いた部屋はホコリまみれで、その日寝る場所すらありませんでした。

幸い中国にはイオンが進出していたため、自宅から車で15分ほどのところにイオンがあったのです。

私たちはその日の夕飯と布団を買うために、タクシーにリベンジしました。

今度の人はすぐに乗せてくれました。

しかし、運転手さんは地図が読めなかったのです。

私たちも一度も行ったことのない場所ですが、地図を見ながらタクシー運転手の道案内をするという不思議な体験をしました。

とても1日のうちに起こったこととは思えませんよね。

日本にいるうちは、おそらくほとんどの人が死ぬまで1度も経験しないことです。

この他にも、放し飼いの犬に追いかけられたり、水屋さんがウォーターサーバーの水のタンクを蹴って運んでいたり、日本ではありえないことの連続でした。

日本との比較

日本との比較

しかし、私が言いたいのは中国の愚痴や日本の凄いところではありません。

私が中国での生活に順応することにおいてもっとも障害となったのは、日本との比較と、それに優劣をつけることです。

中国へ渡って1年くらいはずっと、日本ならタクシー運転手に乗車拒否されないのに。とか、日本なら買った商品は丁寧にかごに入れてくれるのに。とか、日本を基準に物事を測っていたのです。

私が中国での生活に慣れてきたなと感じたのは、乗車拒否されないためには先に乗り込んでから行き先を告げればいいのか。とか、お店のおばちゃんたちフレンドリーで話しかけやすいな。とか、日本がどうこう関係なく中国を見れるようになった頃でした。

中1の夏頃だったでしょうか。

まだ子供だった私は、中国には中国の良さがあり、日本には日本の良さがある。という言葉の意味を理解するのに1年以上かかってしまいました。

しかし、中国に行かなかったら未だに日本と比較して悪いところばかりを見てしまっていたでしょう。

日本と比較するのが悪い。とはいいません。

日本はああだけど、中国ではこうだ、というところから得られることも多いからです。

ただ、日本はああだけど、中国ではこうだ。だから中国はだめだ。という考え方は良くないなと感じました。

どんな理由であれ、これから中国へ行く皆さん。

日本とのギャップは大きいです。

しかし、似ているところもいいところもたくさんあります。

ギャップを楽しんでください。

この投稿が少しでもお役に立てば幸いです。

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