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オーストラリアと日本で異なる休暇の取り方

オーストラリアと日本で異なる休暇の取り方

オーストラリアではクリスマスあたりから仕事がお休みになる人が出てきはじめ、1月の2週目3週目あたりから仕事復帰することが多いようです。

オーストラリアは夏なので、この期間が日本の夏休みに当たるという感覚だと思います。

そこで今回はオージー(オーストラリア人)の休暇の取り方について、日本とは大きく違うなと感じたことを書いてみたいと思います。

こちらで働いてみて驚いたことは、オージーは休みを取るときはがっつり取ること!

日本のように夏休みを1週間という感じではなく、本当に何週間・何か月単位で取ったりします。

休みに対する意識が違う例

休みに対する意識が違う例

例えば私が今働いているカフェでは、シェフとベテランのスタッフさんが平気で2か月ほど休みを取っていたりします。

そのことを聞いて不安に思った私は、オーナーにいろいろ質問してみました。

私「えっ、じゃあ誰が料理作って、ベテランさんのポジションをするの!?」

オーナー「シェフは誰か一時的に雇おうかなー。それとももしかして料理できる?目玉焼きとか朝食系ならいける?」

私「いや、無理だよ・・・」

オーナー「そっかー、じゃあ誰か探してみるか。ベテランさんの分はお願いね。その間にスキルアップできるね!」

私「・・・とにかく頑張るけど。ちなみにベテランさんはいつ帰ってくるの?」

オーナー「うーん里帰りだからしばらくは帰ってこないんじゃない?いつだって言ってたかな?」

私「そうっすか。。。」

オーナー「あ、それから正月明けはいつから営業するかまだ決めてないんだ。決めたら連絡するね。」

私「いつでもいいけど落ち着かないから決まったらすぐ教えて・・・」

どれだけEasyGoingなのか、もうポジティブすぎるので私もなるようになると思うようになってしまいました。

お休み中のシェフから現在の一時的なシェフへの引き継ぎなども一切なく、正月明け初日にいきなり通常営業スタートという無謀なことをしていたため、初日のキッチンは案の定パニックに。

せめて一日前にオーナーから一通りの説明くらいはしておこうよとつくづく思いました。

もう一つ例を出すと、昨年インターンをしていた会社の元上司も、突然1か月もヨーロッパへ家族旅行に行ってしまったりしていました。

この会社は社員が少なく、その上司にしか分からないような案件も多いにもかかわらず、引き継ぎもできていなそうだったので、旅行中にかなり仕事をしなくてはいけない状況のようでした。

残されたCEOはその状況に多少文句を言いつつも、しょうがないという風にカバーをしていました。

そもそも一か月も海外に旅行に行けてしまう財力もすごいですが、仕事の忙しさや周りに迷惑をかけるかもしれないという意識はあまりないように思います。

有給休暇の感覚の違い

有給休暇の感覚の違い

有給休暇の日数は実はあまり日本と変わらない印象ですが、こちらでは当たり前の権利としてどんどん使います。

日本人の私の感覚としては有給は取りにくいものと思っています。

私は一つの会社にしか勤めたことがないので、日本の会社が必ずしもそうではないと思いますが、有給は取ったとしても体調不良の時やどうしてもはずせない用事がある際など時々少しずつ使うという感覚でした。

周りもほとんど取っていなかったので、自分も取ってはいけないのではないかという悪い意味で空気を読んでしまう部分があると思います。

実際に私はほとんど使わなかったので、退職する際に最後の1か月で全てを消化しました。

しかしこちらではその感覚は理解しがたいようで、「取れるのになんで取らないの?」という言われたことがあります。

日本人も誰もそうしたくてそうしてるわけではないので、正当な意見ですね。

個人的には1か月もの休みは羨ましい反面、それだけ長く休みを取ってしまうと仕事に戻りたくなくなってしまう気もします。

しっかりリフレッシュして仕事のモチベーションを上げるか、人によって分かれそうなところかと思います。

ワーホリという1年もの(一応)休暇を取っておきながら言うことではないですかね。笑

日本に戻ったら頑張れるのか若干不安です・・・。

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