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オーストラリアの仕事事情

オーストラリアの仕事事情

2014年8月の時点でオーストラリアが決めている最低賃金は16〜17ドル。最低賃金も日本に比べると倍近くある。働く場所によってはそれより高い時給のところもあるし、休日や祝日ではダブルアップ、トリプルアップがあるところもある。ダブルアップ、トリプルアップとは平日の時給と比べて2倍、3倍の時給で働けるということだ。また給料から税金(tax:タックス)が差し引かれるが、ワーキングホリデー1年目の場合はその税金は全額返ってくる。

話は少し逸れるが、僕はシドニーに少し住んだのち、西オーストラリアにあるパースから電車とバスで3時間ほどの田舎に行って仕事をしていた。ワーキングホリデーでオーストラリアにいる人にとっては重要であろうセカンドビザの条件を満たすことが目的だった。西オーストラリアのその田舎町で働いていた時はダブルアップはなかったものの時給21ドル。

シドニーでの仕事探し

シドニーでの仕事探し

僕はがシドニーに到着したのは、2014年8月3日。6月からシドニーに来るまではフィジーという国で過ごしていた。ワーキングホリデーのビザを使い新たな土地、僕自身にとって初めてのオーストラリアでこれから1年間過ごせることにテンションも上がっていた。シドニーは公園が多くてデカくて、そして綺麗だった。それは前の記事にも書いた通り。
携帯電話の購入、銀行口座の開設などなどやることを一通り済ませたあと、僕の目の前に立ちはだかったのは『仕事をしなくては』ということだった。フィジーで2ヶ月遊び、シドニーでも1週間ふらふらして、海外でも使える新生銀行の口座に入っていたお金が底をつきそうだった。

まずオーストラリアで仕事をするためにはTFN(Tax File Number:タックスファイルナンバー)が必要らしいので、それを申請し、ネットに載っている英語の履歴書の書き方を参考に英語の履歴書を作った。(ジャパレスであれば日本語でも大丈夫なところもある。)
そして、仕事探し。僕が仕事探しに使ったものは、日本語でオーストラリアの情報が手に入る日豪プレスやチアーズ。
条件はなんでもよかった。とりあえず生活費をと思い、とあるお店に連絡し、面接をうけることになった。
面接を受け(面接と言っても、1週間でどのくらい働けるのか、いつまで働けるのか、くらいを聞かれたのみ)、その日の夜には『働ける』という趣旨の連絡をいただくことができた。
日豪プレスやチアーズを使ったので仕事はもちろんジャパレス。ローカルの仕事も探したかったが、お金が底をつきかけてることもあり、ジャパレスの仕事が始まって忙しかったこともあり、ローカルで働くということは諦めていた。

当然のことではあるが、日豪プレスやチアーズのような日本人向けの情報サイトには基本的に日本語の記事しかない。つまり、日豪プレスやチアーズを使って仕事を探したりしても(もちろん、仕事だけでなくシェアハウスやルームシェアを探す時も同様で)日本人が多いところや日本人しかいないところしか探せないので注意が必要だ。

ジャパレスは簡単に見つかる

ジャパレスは簡単に見つかる

実際、ジャパレスはシティにはたくさんある。働いている人はほとんど日本人であり、そのほとんどはワーキングホリデービザで滞在している人、ということは半年やそれ以上の期間働きたいと思っている人はほぼいないということになる。入れ替わりが激しく、3〜4ヶ月間働けるということであれば、求人を出しているところではほぼ確実に働けると思う。ただキッチンハンドやウェイターが多い。

詳細

詳細

働いたのはシティの中心にあるラーメン屋のキッチンハンド。時給12ドルで給料は手渡し、かつ上記のような休日にダブルアップというものはなかった(ジャパレスにはダブルアップはないと考えたほうがいい)。週に5日、時間帯は朝10時から寝夜12時くらいまで休憩は1時間で、一週間で700ドルほどの給料。まかないは美味しかったがお客さんも列をなすほど多く仕事はめちゃめちゃ忙しかった。僕が働いていたところはシドニーでも特に忙しかったらしいが、ジャパレスはオーストラリアでは人気でお客さんの入りがいいので忙しいのが普通だと思っていて間違いないと思う。
また本来であればオーストラリアで働く時にはちゃんとした手続きが必要であり、ABN(Australian Business Number)が与えられ、それを元にタックスがいくらか計算したりするのだが、そのようなものはなかった。間違いなく違法だ。

知っておくべきこと

知っておくべきこと

まず仕事をするためにTFN(Tax File Number:タックスファイルナンバー)を申請しよう。申請すれば28日以内には届くはずである。もし28日を過ぎても届かないのであれば、申請時の最終画面に載っている番号に電話をかけて送ってもらう必要がある。僕自身TFN(Tax File Number:タックスファイルナンバー)を飛行機に置き忘れてしまい電話をしたのだが、この電話はもちろん英語で、話すのは本人でなければいけないが、名前・生年月日・申請時の控えナンバーを告げるだけなので、心配する必要はないと思う。
日豪プレスなどの日本語の情報サイトで探すのであれば仕事は比較的見つけやすい。が、ローカルの求人はそこには全くない。時給は大体10ドルから13ドル。ジャパレスでもそこのオーナーによって時給はまちまちで、時給が16、7ドルというところもある。また時給12ドルというのは最低賃金を下回っていて、違法の場合がほとんどだろう。違法と言っても、たとえそこが摘発されたとしても僕たち雇用されている人が何か影響を受けるということはないのでご心配なく。

もしローカルで働きたいというのであれば、直接働きたいと思うお店に行ってレジュメを渡して周ったり(相当な件数を周る必要があり、全く相手にされないということもあるので、根性が必要)、Gumtreeというサイトで探すという方法が挙げられる。そのほかには外国人の友達を作り、そのつてでローカルの仕事を紹介してもらうという方法も有効的だそうだ。また英語の上達も目的の一つであるのであれば、初めはジャパレスで働きながらもローカルの仕事を探すこともいいのではないかと思う。もしローカルで働ければ、労働条件はしっかり守られる国なので働きやすいし、時給はもちろん税金(tax:タックス)もしっかりともらえる。そしてかなりの英語の上達にもなるはずだ。僕は面倒くさがりなのでローカルは簡単にあきらめてしまったが、挑戦してみてもよかったと今更ながら悔いている。日本人である僕たちがオーストラリアでローカルの仕事を見つけることが大変であることは明らかだが、そういう挑戦が後々自分のためになるのは間違いないだろう。

ただ仕事したとしても、ワーキングホリデーでオーストラリアに来た目的を忘れず、楽しむことも忘れずに過ごしましょう!

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YOSINARI TAKASHI
読んでいただきありがとうございます。現在はオーストラリアのメルボルンから発信しております。個人でのブログも書いており、今後写真活動をしていく予定です。 ブログ〜写真メインの日常雑記録〜