海外格安ツアーの裏側

海外の格安ツアーの実態

これは、僕が海外へ就職を決め、カナダのアルバータ州バンフの、ある日本人経営の旅行会社に勤めていた時の話です。

この旅行会社は、安さを売りにした格安ツアーを提供していました。

僕はバンフから車で3時間程離れたインバーミアと呼ばれる街でパノラマと呼ばれるスキーリゾートと街を結ぶシャトルバスの運転手をしていました。

あまりにもひどい実態だったので一ヶ月で辞めましたが。

というより辞める前にクビになりました。

ひどい実態。23人乗りのバスのはずだが…

ツアーバスの実態

まず最初に、僕が運転していたバスは23人乗りです。

そして、僕が所有していた免許は、Class4と呼ばれる25人までの乗客を乗せる事が出来る免許でした。

ただ、夕方のピーク時はバスターミナルに50人以上の人が待っています。

ピーク時にはバスを2台出すのですが、毎日のように車が壊れ、3日おきのペースで修理屋に出していました。

バス自体は3台のストックがあったのですが、1台は修理に時間がかかり、実質機能していませんでした。

そして、残りの2台が代わる代わる壊れるという状態が続きました。

なので実態は、違法なのですが一回で50人以上乗せていました。

社長はミーティングではなるべく乗せないでと言いますが、現場では言う事が変わりGOサインを出します。

そして、警察に見つかった際の罰金は自腹です。

社長が現場にいなくても、乗客は我先にとバスに乗り込むので、降りろと言っても誰も言う事を聞きません。

そもそも社長とリゾートの責任者が話し合いをして、リゾートの、もしくはこちらの会社で、スタッフをバスターミナルに置いて人数調整するなどの手配は出来たはずです。

先輩からは、

「パトカーを見かけたら乗客全員にすぐにしゃがめと指示しろ。じゃないと見つかって罰金払うのはお前だからな」

と念を押されました。

安全性に問題。壊れるバス

壊れるバス。安全性に問題

僕はいつものようにバスターミナルに向かっていました。

すると、後ろを走ってきた車が猛スピードで僕を追い抜かし声をかけてきました。

「おい、タイヤを見ろ」

タイヤを見ると、ネジが8本中4本外れていました。

もし、気付かずにお客さんをいつものように乗せていたら、途中でタイヤが取れて大事故になっていたでしょう。

実は、一週間前にこの車は車検を受けたばかりでした。

なぜ一週間でこのようになったのか。

一回にたくさんの人数を乗せたこと以外に僕は考えられませんでした。

長い拘束時間、安い賃金

長い拘束時間、安い賃金

このシャトルバスの仕事は日給制でした。

一日100ドル。

道は、道路がスケートリンクになったいろは坂を一日8回往復する感じです。

1往復約一時間なので、時給換算にすると12.5ドル。

カナダのアルバータ州の最低賃金が9ドルくらいだったので悪くない数字です。

しかし、実際はバスを走らせる一時間前から暖気をして各オイルのチェックをしなければなりません。

なぜそんな前から暖気をするかと言うと、朝方は大方マイナス30度くらいだからです。

カナダの冬はとっても寒いです。

それから、実際は8往復ぶっ通しで運転するわけではなく、待機時間があります。

それらを考慮すると一日の拘束時間の実態は13〜14時間といった所でしょう。

これで100ドルです。時給にすると7〜8ドルでした。

格安ツアーを選ぶときはご注意を

この旅行会社は冬に使っていたボロボロの車を夏のツアーでも使用しています。

冬ほど車に負担はかかりませんが、絶対に安全とは言い切れません。

そんな事言ったら、どの旅行会社もそうですが・・・

格安ツアーでは僕たちの知らない所で法律を守ってないかもしれません。

それから、見た目はキレイでも、いつ壊れてもおかしくない、安全性に問題のあるような廃車寸前のボロボロな車かもしれません。

格安ツアーを選ぶ際は安全性なども注意してください。

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ODA RYOTARO
現在ワーキングホリデーでオーストラリア2年目。WA州Karrathaに在住。学生時代に一人旅にハマる。今年12月から数年単位の長旅をする予定。その後はタンザニアにある大学でワイルドライフマネジメントを学び、将来的にはアフリカの国立保護区で働く予定です。「BLOG」を運営しています。