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英語が話せないのにワーキングホリデー(ワーホリ)にいくと…リアルに語ります

英語が話せないのにワーキングホリデー(ワーホリ)にいくと…リアルに語ります

英語は話せない!お金もあまりない!けど海外で生活してみたい!

そんな人にとって魅力的なのがワーキングホリデーです。

もしもあなたが留学エージェントを利用し渡航するのならスタッフの方からは「英語が話せなくても楽しめる!」と言われたかもしれません。

「楽しめる」というのは本当です。

私自身、英語は全く話せませんでしたが一年間とても楽しく意義のある時間を過ごせました。

でもそれは、英語力を伸ばすためにワーホリに行ったからではなく、生活を楽しもう、ハンバーガーを沢山食べよう、という目的だけで渡航したからだったと思います。

しかし、海外の文化に触れる、英語力を伸ばす、現地の人と交流をする、という目的でワーホリを決めた方が、楽しめるかというと、非常に難しいのが現実です。

現地で出会う、多くのワーホリビザの日本人は日本人同士でまとまります。

職場も日本人が多く働き、英語ができなくても問題なく働けてしまう日本食レストランなどで働いている方がとても多いです。

そんなの当り前ですよね。

だって、コミュニケーションの柱になる英語が話せないですもん!!!

「英語が話せない人がワーホリに行くとどうなるのか」について、ポジティブな面もネガティブな面も正直に書いていきます。




英語が出来なくても仕事は見つかるの?

英語が出来なくても仕事は見つかるの?

英語ができないけどワーホリに行く人が一番気になるのは、仕事が見つかるかどうか、ではないでしょうか?

ワーホリの魅力の一つとして、現地で働きながら生活できるので、準備資金が抑えられることです。

僕は生活費、航空機代や語学学校の費用も含めて60万円だけの準備で済みました。

ワーホリに行く方の多くは、現地での収入も計算して渡航する傾向にあるようですが、仕事が見つからなければ帰国することになります。。。(実際にそういう方を何人か見てきました)

オーストラリアやカナダ、ニュージーランドなどのワーホリで人気の国の大都市では、英語がほとんどできなくても仕事は見つかります。もちろん時期や、経済状況などにも左右されることは多々ありますが、なんだかんだ見つかるものです。

職種としては、ファーム(農場などでの仕事)や、日本食レストランでの調理、簡単な接客、皿洗いなどが多いです。

英語が出来なくても働ける=英語を使わない仕事、になるのは当然ですね。

面談も日本人のオーナーやマネージャーが日本語で行うこともあるくらいです。

給料に関しては、最低時給が日本より高いので(その分、物価も高いですが)週20-30時間くらい働いていれば、最低限の生活は出来るのではないでしょうか。

しかし、シティジョブ(日本食レストランでの調理、簡単な接客、皿洗いなど)の場合、英語が話せないことで給料は最低時給での仕事が多いかと思います。

法律で決められている最低時給以下で働かされていたり、チップが従業員に配られない職場も沢山ありますが、そういう職場には英語が話せない日本人が多く働いているイメージです。文句を言われたり、仕事の選択肢が狭い分、足元を見られているのかもしれないですね。

また、アイルランドはまだまだワーホリでの渡航先としてはマイナーな国なので、英語が話せない日本人が仕事を見つけられるほど環境は整っていないとよく聞きます。

デンマークなんかだと、公用語が日本人にとってあまり馴染みのないデンマーク語だったりとまだまだオーストラリアやカナダなんかのメジャー国と比べると仕事探しが大変なようです。

それでも、ワーホリ経験者の人に仕事探しについて聞くと大抵の人は「意外と何とかなる」と言います。自分もそうでした。

語学学校(ESL)はいくべき?

学校(ESL)はいくべき?

ワーホリに行く人の大半は語学学校(ESL: English as a second language)に行くようです。

なぜか?留学エージェントの方が勧めするからだと思います。

留学会社は生徒を紹介することで紹介料をもらっていることが多く、生徒としても留学会社を通したほうが安くなることは多々あるのでwin-winな話だと思います。

英語に慣れる、生活に慣れるまでの準備期間という意味では良い時間の過ごし方かもしれません。

留学ビザで入国し語学学校(ESL)に通い、卒業のタイミングでワーホリビザに切り替える方も増えてきました。

しかし、そもそも語学学校(ESL)に行く意味があるのかどうかというのも疑問ではあります。

今回は英語が話せない人向けに執筆しているので、語学学校(ESL)に行く意味があるのかについては別の記事で書きたいと思います。

ワーホリに来たけど英語が話せない人にとって、語学学校(ESL)で同じ英語レベルの人と出会う機会はとても貴重だと思います。

語学学校(ESL)では英語力によってレベル分けがありますが、下のレベルのクラスには日本人が多くいます。(悲しい現実ですが)

よほど活発でコミュニケーションが得意な人でない限り、英語が話せない人がいきなりネイティブの友達を作るのは難しいと思いますし、英語に自信がない人たち同士、苦労を分かち合える友人ができるでしょう。

英語力を伸ばす、というよりは多少英語に慣れて、友達を作る機会として捉えるほうがいいかもしれません。

友達は出来るの?

友達は出来るの?

先ほども書きましたが、英語が話せない日本人が海外に行ったからと言って突然ネイティブの友人が出来るというのは滅多にないと思います。

「海外に来たのにわざわざ日本人の友達を作るなんてばかばかしい!」

「英語を勉強しに来た留学生同士じゃ英語力を伸ばせない!!」

という方はとても多いように感じます。

しかしどうでしょうか?

私が初めてワーホリでカナダ・トロントを訪れたのは5年程前です。

英語が全く話せなかったので、初めの頃はほとんど日本人の友人とばかり一緒にいました。

途中からネイティブの友人や他の国から仕事や留学でトロントを訪れている友人も増えていきましたが、日本に興味を持っている人や日本語の勉強をしている人が大半です。

カナダでの生活の中で、日本に接点、興味を持っていないネイティブの友人は数えるほどしか出来ませんでした。

しかし、個人的にはそれでよかったかなと思っています。

恐らくですが、ワーホリ期間中に出会う日本人の多くはワーホリメーカーや留学生でしょう。

彼等もいずれ帰国します。

日本に興味のあるネイティブの友人たちは、毎年何人も旅行や仕事で日本を訪れてくれます。

今の時代、facebookやtwitterで連絡を取り合えますが、直接会える関係が続くのはとてもうれしいですね。

5年もたった今でも、よく当時の友人と集まって遊んでいたり、誰かが結婚すればそのたびに結婚式で集まったりしています。

また、日本の色々な県から海外に出てきているので、帰国した時には日本中どこの県に行っても友人がいるなんてことになります。

その後の国で出会った多くの友人たちとも、たまに連絡を取り合いますし、すごく仲のいい友人もいますが、カナダで出会った友人は特別な印象です。

英語が話せない中、異国の地で苦労を共にし、何もかもが新鮮に感じることができた時期だったからこそ生まれる絆のようなものがあるのかもしれません。

生活していけるの?

生活していけるの?

とてもシンプルな疑問ですが、「そもそも生活できるのか」というテーマに入りたいと思います。

ここまでの内容でも触れてきましたが、留学のメジャー都市では驚くほど、英語が話せない人ばかりです。

それでも何とかなるだけのコミュニティが構築されているように感じます。

私自身、多くの人に助けられ世の中には優しい人が沢山いるんだなー、と何度も感じました。

仕事などで海外の大都市圏を訪れると、英語が通じない人ばかりで驚きますが、当時の自分もそうだったなと、よく思い返します。(今も大して話せませんが…)

ただ、スリにあう、金銭をだまし取られる、暴行を受けるなどのトラブルに巻き込まれたときは本当に大変です。

日本語ですら、トラブルに巻き込まれたときどのような機関に相談するべきか、どう解決するべきかなど困惑してしまうのではないでしょうか。

海外では環境も違い、法律や文化も異なるうえに母国語ではない言語で、対処しなくてはいけません。

残念ですが、日本大使館や現地警察、留学エージェントなどは積極的に動いてくれません。

実際に、シェアハウスの代金を騙し取られたり、バイト先で給料が振り込まれないなんて話はよく聞きました。

私自身も同性愛者のガチムチ軍団に無理やり車に連れ込まれそうになったこともありました。(何とか逃げました←本当です。)

日本でも、フランスの日本人留学生の消息が不明になり大きなニュースとなり取り上げられていますが、ニュースにならない事件は多く存在しています。

あまり知られていないのですが、カナダやオーストラリアをはじめとするの大都市圏には、このようなトラブルに対応してくれる機関があることも少なくありません。
(日本語で対応してくれる機関も存在します)

何かあった時のために、トラブルに巻き込まれないよう油断しないこと、もしトラブルに巻き込まれてしまった時の対処法を考えておくこと、そして普段から周りの友人を大切にし助け合うことが必要だと思います。

英語力は伸びるの?

英語力は伸びるの?

よく、こんなことを聞かれます。

「英語力はどれくらい伸びるんですか?」

当然ですが、人それぞれ伸び率は大きく変わります。

しかし、確実に言えることは、海外で一年間生活すれば英語が話せるようになるなんてことはないということです。

渡航前の段階ではイメージしづらいかもしれませんが、一年間もワーホリしていたのに日本人の友人と語学学校で出会った友人しかいないという人は少なくないようです。

上述のように、英語が出来ない人はどうしても日本人同士でつるんでしまいがちです。

仕事も日本食レストランでのキッチンや、御皿洗い、週末は日本人グループの集まりで遊ぶとなると、一日中日本語しか使わない。なんてことになります。

パーティーなんかも毎週のようにありますし、人脈を広げようと思えばいくらでも広げられますが、日本語だけで生活が完結してしまうライフスタイルが確立してしまうと、英語で話すのも億劫になるみたいです。

それが悪いことでもないし、むしろ海外で出会った日本人の友人というのもとても貴重なものですが、「英語力を伸ばすための留学」という意味では距離を置かなくてはいけないかもしれません。

英語力を伸ばすために効果的なのはネイティブの友人と沢山話すことだと思います。

多くの人と沢山話し、スピーキングやライティングに慣れ、テキストに載っていない言い回しを身に着けることができるのは、海外で生活しながら英語を勉強する一番の魅力だと思います。

そして、ワーホリ前の日本での英語学習も馬鹿には出来ません。

高校受験や大学受験で偏差値の高い学校を出ている人は単語のボキャブラリーや文法などを理解しているので、英語を話すことに慣れると結構話せるようになるイメージです。

とは言え、中途半端にいろんな単語を知っているためにシンプルに話すのが苦手だったり、文法を気にしすぎてしまう人も多いので、

高学歴=英語がすぐに話せるようになる

という簡単な話でもないと思いますし、学歴がなくても1年間で急速に上達する人も沢山見てきました。

やはり、怖がらずに積極的に現地の人と話して、わからないときは質問をして、家でも復習を怠らないストイックな人が伸びます。

まぁ、英語に限らずなんでもそうなのかなと思いますが。

この後、詳しく書きますが、せっかくの海外生活で中学英語の復習をして過ごすくらいなら、基礎は日本で固めてから来るほうが、「英語力を伸ばす」という観点でみると効率的だと思います。

英語が出来ないままワーホリに行くのはもったいない

英語が出来ないままワーホリに行くのはもったいない

さて、ここまで英語ができないと苦労することが沢山ある、同時に英語ができなくても楽しめる!しかし、どうせなら英語は日本で勉強してきたほうがいい!と書いてきました。

それでは渡航前のうちから、少しでも勉強しておきましょう。

まず何を重点的に頑張ればいいの?と聞かれるたびに個人的に思うことは二つ…

「中学英語の復習」と「英語に慣れること」です。

中学英語の復習

ベストな表現ではないかもしれないけれど、基本的なことは中学英語で伝えることができます。

いきなり難しいことを始めるよりも、中学英語をしっかり勉強するほうがモチベーションの維持にはいいのかなと思います。

ここがクリアできないと、せっかく高いお金を払って学校(ESL)に通っているのに、中学生のころと同じような授業を受けることになります。。。

中学英語じゃ恥ずかしい、なんて思うかもしれませんが、何も伝えられないよりは、恥ずかしがらずに最低限のことをざっくりでも伝えられればいいのではないでしょうか。

渡航前にイメージしていたよりも、これだけでコミュニケーションは問題なくいけます。
(全然わからない単語が出てきたりすると困っちゃうけど、聞き返せばわかりやすい言葉に言い直してくれたりもするので)

慣れてくると、ニュアンスの違いや言い回しの違いが気になってきて面白くなってくるかもしれません。

何事も基礎からということで、中学英語を「覚えている」ではなく「使える」くらい復習しましょう。

英語に慣れること

慣れるというは、話すことやリスニング力もそうですが、まずは、「ストレスを感じなくする」ことから取り組みましょう。

当然ですが、海外では街で聞こえてくる言葉も表記も、英語(その土地の言語)がメインになります。

日本では日本語オンリーで生活していたのに、急に生活の中で触れる言語がガラリと変わるのは、英語が得意な方でもストレスが溜まってしまうものです。

僕のように英語が出来ない人はもちろんですが、実際に英語が得意な人でも慣れるまでの期間は楽しめなかったという方も多く、せっかくの限られたワーホリ生活を楽しく過ごせないのはもったいないですよね?

英語以外にも生活習慣や文化、リズムなど日本と異なることはいくらでもあると思います。

その違いを感じ、苦労するのもワーホリの魅力であり、意義だとは思いますが、英語は日本でも勉強できるのだから、英語に関するストレスは日本にいるうちに少しでも減らしておきましょう。

英語ができると、文化の違いやリズムの違いについてより楽しめると思います。

情報収集や体験談からイメージをする

事前情報が無いほうが、渡航してからの生活が新鮮で楽しいという面もありますが、事前に情報を持っていないということは時に失礼な行動に思われてしまったり、トラブルにも繋がりかねません。

英語が苦手ならばワーホリ経験者の情報などをしっかり集めておいた方が良いと思います。

サイトによっては企業が意図的に留学やワーホリに対して不安を感じさせない見せ方をしていたり、広告収入などを目的として嘘の情報なども存在します。

色々な角度から情報を収集して、現地での生活をイメージしておくことで到着してからの生活に慣れるまでのスピード感が大きく変わります。

このサイトでは僕を含めて色々な人のリアルな経験談が投稿されているので、是非参考にしてみてください!

ワーホリでは英語力より大切なことがある!

英語より大切なことがある!

今回の記事を通して、

「英語ができないのにワーホリいくとヤバイよ!」

ということを伝えたいわけではありません。

むしろ英語が話せない方が、色々と苦労する分、振り返ってみたときに充実感を感じるかもしれません。

そもそも、特に何か伝えたいわけでもないです。

しいて言うならば

「ワーホリは英語が話せなくても楽しめます!でも、苦労することも沢山あると思うから覚悟していきましょう」

ということです。

海外に行ったからといって自動的に楽しめるわけでもなければ、自然と英語が話せるようになるわけではなく、勉強することはもちろん、英語を話す環境を作るための勇気や、努力も必要になります。

そういうことを理解して、渡航し楽しい生活を送れたらいいなと思うのです。

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MOMOSE KOUDAI
DirectorBound to Bound
2019年11月に東京都大田区蒲田でグルメバーガー屋をOPENします!/ 2012年4月から2013年3月までカナダ・トロントで生活/ 2015年1月から6月までオーストラリア・メルボルンで生活/ その他、東南アジア旅、欧州旅行についての記事を公開中/ WEB制作会社・飲食店を経営