ドイツにはたくさん森や湖がある

ドイツにはたくさん森や湖がある

ドイツ人はその森や湖をとても大事にしている。

とっても身近で・・・、自然はドイツ人にとって心のよりどころ。

ドイツに来たころは、若い人までなんで?と思った。

時間があるととにかく森や湖を散歩する。

ご飯の前にちょっと散歩に行こう、天気がいいから散歩に行こう・・・

特に理由なんてない。

20年ドイツに住んだ今ならよく分かる。

あの空気と水のにおいに癒される。

森の幼稚園はそんなドイツ人にとって、生活の延長で生まれたようなもの。

ドイツの自然は厳しい。

雨もよく降るし、強い風も吹くし、冬はマイナス15度まで気温が下がる。

でも、どんな天気でも森の幼稚園の子供たちは一年中ずっと外。

本当にどうしようもない時だけ、キャンピングカーに行っておさまるのを待つ。

私が見学したとき、散歩の途中に立ち止まって、一生懸命に何かを見ている子供がいた。

先生はこんな時、絶対に叱らない。

集中している子供を邪魔しないよう、そっと見守ってあげる。

集団から外れていてもだ。

自分たちから気がついてこちらに来るまで、先生たちはじっと気長に待っていた。

一体何を見ていたのだろう?子供たちが立ち去った後に見つけたのは・・・

口から糸を出してぶら下がっている何かの幼虫だった。

すごい勢いで風のように森の中を駆け抜ける子供たち・・・

とてもじゃないけど、ついて行けない。

森の幼稚園の先生から聞いた話

森の幼稚園の先生から聞いた話

ほんの数時間だけど一緒にいさせていただいて、先生から聞いたお話。

ここにはおもちゃも遊具もない。

暑くても寒くても一年中森の中を移動しながら活動する。

3歳の子供でも上手にナイフが使える。

必要なものがあれば、そこにあるものを利用して自分たちで作る。

特にプログラムもプランもない。

その日の気分で、いくつかある自分たちの秘密の場所や基地で過ごす。

子供たちを集めて手づくりのベンチを作り、そこで朝の挨拶。

そして、みんなで朝ごはんを食べる。

森の幼稚園の一日はこんな感じで過ぎてゆく・・・

小さい子がナイフを使う話で危なくないかと聞いてみたら、けがをする子はほとんどいないという。

一度痛い思いをすると次から気を付けるようになるし、けがをすることもない。

水遊びで苔をふんですべった子は、次からは絶対にすべらない。

ヒョウがほっぺにあったって痛い思いをした子は、次から木の下で雨宿りをする。

切り株でつまずいて転んだ子は、次から飛び越えるようになる。

先生たちはこんな風に体で感じて学んだことは、その子が生きて行く上でとても大切な経験だと考えている。

そして、この園の子供たちは免疫力が高く、病気になりにくい。だから、休む子はほとんどいない。

失敗をしても叱らない。

好きな遊びを好きなだけしていい。自然の中で心を解放させる。

こういう経験を積み重ねて、自分で決める力、判断する力、自由な発想が養われる。

子供たちの自立とたくましく生きて行く力を養うこと。

それがこの幼稚園のコンセプト・・・

ここの子供たちはストレスもなく、のびのびと自由そのものだった。喧嘩をする子もいない。

先生もとてもリラックスしている。

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ロマンチック街道最大のアウグスブルグ在住。旅行や視察のコーディネート、通訳、ガイドをしています。得意分野は観光以外に森の幼稚園やシュタイナー教育などの幼児教育。動物福祉先進国ドイツのティアハイム、動物病院、犬の訓練校などの動物愛護関係。ブログも更新しています。