2,140 views

グアテマラのマーケットとマヤ文化について

グアテマラのマーケットとマヤ文化について

グアテマラには他のラテンアメリカの国とは違ってマヤ文化がまだ根強く残っている国で、彼らの多くが身につけている、もしくは手作りしている服や雑貨は色鮮やかで比較的安めなので観光客に人気です。

グアテマラは、世界のいろんな国のように先住民族の多くは貧困層にいるので、マヤ民族は服などの日常用品を作ったり売ったりして生計を立てています。

今回のブログではマヤ文化がまだ根強く残るグアテマラの街とそのマーケットを紹介したいと思います。

その前に…

その前に…

グアテマラには約25のマヤコミュニティーがあり、一つ一つのコミュニティに個性があります。彼らの違いを見分ける特徴は彼らの衣装と言語です。

伝統衣装は 女性が着るのですが、ブラウスやスカートなど織るのに時間がかかるものは男性が織り、髪飾りやベルトなどは女性が織るそうです。

逆に男性はブラウスにズボンとシンプルで、色使いもシンプルな服を着るそうです。

今書いていることはほぼ全てアンティグアにある機織り、織物の博物館/おみやげ屋さん(casa del tejido)で学んだことなのですが、地域の気候や土地活用の違いが彼らの衣装の違いに反映されるそうです。

例えばグアテマラ北部の比較的暑い地域では、髪飾りよりも大きな布を帽子として直射日光を避けるために使うとか 、とうもろこし栽培が主な産業だった地域ではとうもろこしを象徴させる黄色の糸をよく使うとか、布や髪飾り一つとっても違いがかなり現れます。

言語の違いはかなり顕著だそうです。同じグアテマラという国にいても、違うマヤのコミュニティにいる人が交流する場合はスペイン語を使うそうです。

San Juan La Laguna

San Juan La Laguna

サンフアンララグナはLago Atitlán、アティトラン湖の周辺にある街の一つです。この街にはアンティグアやグアテマラシティからシャトルバスでパナハチェルPanajachelという街に行き、その後ボートで25分ほど行ったところにあります。

ここにはz’utujilesと、後に紹介するk’ichéという二つのマヤの言語が話されています。

私はサンフアンララグナにボートツアーの最初の目的地として訪れました。

サンフアンララグナの一番の特徴は、z’utujilesの文化に代表される絵画と衣装です。

十数年前に終結した紛争によって多く先住民文化は破壊されました。サンフアンララグナも例外ではありませんでした。

Ajto’ooneel Lixoq

Ajto’ooneel Lixoq(上の写真を撮った場所)のように、紛争で奪われたz’utujilesの文化を取り戻し、後世に伝える団体が多くあります。また、そこで働く人の多くが女性で、女性の教育の向上も行っています。

ここではコットンからどうやって糸を作るか、どうやって植物を使って糸を染めるのか、どうやって製品を織るのかなどを学びました。

隣接されているお店で売られている商品一つ一つにはタグが付いていて、どの女性が製品を作っているかを知ることができました。

Chichicastenango

chichicastenango

比較的先住民の人口が少ないアンティグアでは、彼らの製品はマーケットや街の中心にある数々の店でお土産として売られているのがほとんどです。

しかしアンティグアのような街は比較的珍しい方。グアテマラの多くの街には貧しい人口が多く、生計を立てるために観光で町おこしをすることがよくあります。

Chichiという愛称で知られるチチカステナンゴは、アンティグアからシャトルバスで約2時間走った場所にある、毎週木曜日と日曜日に開催されるマーケットで有名な街です。

Chichiの街全体がこのようにテントと服や雑貨などで溢れかえっていて、観光客や地元民で大にぎわいです。ここで売られている商品は種類が多くかつ安いので、グアテマラでのお土産探しにはもってこいの街です。

写真の手前に写っている女性はこの地域に住むマヤ民族で、K’ichéという言語を話します。これはマヤの言語のうちの一つで、Chichiやサンフアンなどの周辺に住む人たちの多くによって話されています。

マーケットで買い物する時

マーケットで買い物する時

こういう製品をお土産として購入する時は必ず現金を持参してください。アンティグアのちゃんとしたお土産屋さんに行く時はクレジットカードを使えますが、多くの場合はそうではありません。

いろんな店を訪れてちょこちょこいろんなものを買いたい人は、Q100などの大きい紙幣ではなくQ10, Q20, Q50などをたくさん持っておくことをお勧めします。衣服以外はたいていQ100以下で買えるし、お店の人が細かいお釣りを持ってない場合が多いからです。
前のブログでも少し触れたように、現金でお土産を購入する場合は値段交渉を忘れずに!ちなみにクレジットカードを使う場合は値引きができないので注意してください。

値段を聞いた時、そこからQ5, Q10と次々に低い値段を提示していくと、最終的にお店の人が値段を下げてくれます。

または”What is the lowest price you could sell?” (”¿cuál es el mínimo precio que puede venderlo?”)と聞いてみるのもありです。

ちょっと私には無理かな…とビビらずに、「私は値段を下げてくれんとここで買わんからな」と言わんばかりの勢いで値段交渉しましょう(笑)

The following two tabs change content below.
Asuka S
物心ついた時の将来の夢は外人になる事で、その当時から日本語よりも英語に食いついていていたらしい。高校生の時スイスに一年間留学。卒業後は渡加し、現在はトロントにある大学で国際学を専攻中。日本語、英語、フランス語、ドイツ語とスペイン語を話し、写真、野球、食べ物などを愛する大学生。