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「貧困」エリアで見たリアルなフィリピン生活~フィリピン人にとっての「労働」と「家族」に密着せよ!~

こんにちは、Venusです!

フィリピン・バコロドの語学学校でインターンを始めてはや5日が経ちました!

フィリピンでは現在雨季の真っ只中。昨晩も深夜3地頃にスコールが降り始め、豪雷と轟音に揺り起こされました。

この記事を執筆している今も若干の寝不足気味です…。

さてさて、昨日はとある生徒さんのフィールドワークへ同行して参りました!

テーマは「貧困率と職業」。

新興国に住む人々と、彼・彼女らの労働に対する意識をインタビューを通じて探ります。

バコロドを訪れる観光客が普段目指すことのない、都市部から少々離れたエリア。

「貧困層」という呼称だけでは想像の及ばないフィリピン人のリアル生活にも触れながらレポートを進めたいと思います!

目次

1. E.Lopez(イ・ロペス)基本情報
2. いよいよフィールドワークへ!
3. フィリピンの「貧困」エリアで感じたこと
4. まとめ

1.E.Lopez(イ・ロペス)基本情報

E.Lopez(イ・ロペス)基本情報

今回訪れたのは、バコロド郊外に位置するE.Lopez(イ・ロペス)という経済格差の大きい地域。

バコロド中心地からはトライシクルを乗り継いでおよそ1時間。観光目的の旅行客が普段足を踏み入れることはありません。

1日の平均賃金は300ペソ(約630円)で、中には250ペソ(約520円)程度の賃金しか稼げない人もいるそうです。

フィリピンの大部分を占める所得層の賃金1000〜2000ペソ(約2100〜4200円)を大きく下回っていることがわかります。

実はこのE.Lopezには、Acti-LABOの英語教師であるRichの自宅があります。

観光ガイドには載らないエリアのため、ネットで収集できる情報が少ないことに当初少し不安を感じていましたが、彼女のサポートがあるおかげで住民へのインタビューをのびのびと行うことができました。

雨季にも関わらず、この日はカラリとした晴天!

外国人が珍しいのか、「一緒に写真を撮って!」と駆け寄ってくる子供たちが可愛くてホッコリ。

2.いよいよフィールドワークへ!

いよいよフィールドワークへ!

トライシクルに乗り合わせた女性二人へ突撃インタビューを開始します。

まずインタビューに答えてくれたのは洗濯職人の女性。

「貧困から抜け出すにはなにが大切か?」という質問に対し、「子どもたちへの教育」と回答されていたことが印象的でした。

次に答えてくれた女性は、食器販売ビジネスを行って家計をまかなっているとのこと。

自宅のあるE.Lopezから都市部であるバコロド市内へ毎日1時間かけておもむき、飲食店などへお皿を卸しているそうです。

ここからさらにフィリピンのリアルな生活を探るべく、住宅街エリアの入り口に設置されたマーケットへ足を踏み入れます!

住宅街エリアの入り口に設置されたマーケットへ足を踏み入れます

ここで鮮肉屋を経営する女性が語ったのは、フィリピンにとっての「家族」の存在。

フィリピン人のほとんどが労働の目的を家族や親戚を養い、子どもたちを学校に送ることに据えており、家族や親戚との連帯と連携を何よりも重視します。

先程出会った食器売りの女性同様、市街からこのマーケットへ食品や雑貨を中継することで、普段街には出られない方が利用できるアクセスを構築していることを知りました。

当たり前だった「家族」や「隣人」を別の視点から捉え直すことでまた一歩、世界が広がった気がします。

繊維や食器、機械部品などを販売するご夫婦に出会いました

さらに歩くと、繊維や食器、機械部品などを販売するご夫婦に出会いました。

このご夫婦は、子どもたちを大学まで送りいつか開店資金を貯めることができれば、自らの力でオーナーに縛られない新しいビジネスを始めたいとのこと。

夢を語るお二人の姿に元気と勇気をもらいます!

3.フィリピンの「貧困」エリアで感じたこと

「貧困」エリアで感じたこと

今回のフィールドワークで最後に訪れたのはRichが生まれ育った実家。

明るい性格から地域の人気者であるRich。普段この時間には家にいないはずの彼女の姿を見つけた子どもたちが、喜んで駆け寄ってきます。

ご両親や甥っ子、姪っ子たちに囲まれる彼女はとても幸せそうで、フィリピンにやって来て1週間も経たない私も家族が恋しくなりました。

インタビューを通じて知ったのは「家族」という最小コミュニティ間に対する愛着が日本よりも濃密であること。

家屋も隣同士、向かい同士が近接して建てられており、疎外感や孤独感を感じることは少ないのではないでしょうか。

4.まとめ

2015年に総人口1億人を突破したフィリピン。

次世代を担う子どもたちに寄せられる期待は大きく、子どもの教育に家計収支の多くを費やす保護者も増加しています。

山積する課題を解決するため労働を続けるケースも多く、子どもたちの学習意欲も日本以上に高いことを肌で感じます。成長への熱を持った国で綿密なフィールドワークを行う意義を改めて実感しました。

また、学生さんたちの留学が有意義なものにできるよう、私ができることは何か、問い直すきっかけになりました。インターン生として今後もActi-LABOの学生さんたちが学びの多い調査を行えるよう、サポートして参ります!

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