タイ・バンコクのホストファミリー
タイに留学すると決めた時、タイ語なんて何に使えるんだ!といろいろな人から驚かれました。
でも東南アジアに憧れがあった私は人の忠告を聞かず、タイへの留学を決めました。
留学は一筋縄ではいきませんでした。
希望を持ってバンコクに派遣されたもの、ホストファミリーは家庭内に問題を抱えていました。
両親は不仲で、時折怒号が飛ぶような環境。
ホストシスターは常に不機嫌な顔をしていて、一緒にいることが申し訳ないと毎日縮こまって生きる他なく。
時間が経てば経つほど、ホストは私に関して無関心になっていき、平日は夜遅く帰ってきて、土日は私抜きで外出するようになりました。
私はいつも一人で家にこもって過ごすようになりました。
友達と外出しようとしても、ホストが嫌な顔をする。
だんだんと精神が疲弊していき、鬱のような症状も出始めました。
ファミリーチェンジとスクールチェンジを経験
学校では無事友達ができ、幸せに過ごしていました。
しかし私の相談係の先生は頭に病気があり、正しい判断などとてもできない人だったのです。
何を話しても、お前が悪いと決めつけられ、挙句の果てには、学校内に悪口を言いふらされました。
なんでこんなことをされなくてはいけないんだ…と悩んだ回数も数知れません。
家庭・学校共にボロボロになった五か月目、ファミリーチェンジを決めました。
新しいファミリーを校内で必死に探しましたが、見つけることはできませんでした。
そして、スクールチェンジも決まりました。
留学団体のスタッフが全く別の場所でファミリーを見つけたからです。
チェンジに料金は発生しませんでしたが、次のチェンジ先は日本だという誓約書を書きました。
せっかく仲の良い友達ができたのに、知らない新しい環境に飛び込むのは、悲しくて、辛くて。
チェンジ先は南部の海に近い学校でした。
新しいホストファミリーはフレンドリーで優しく、ボロボロになっていた私の心を癒してくれました。
学校でも新しい友達ができ、ふざけあったり。
しかも、街には自然がたくさん。
エメラルドグリーンの海、澄んだ色の滝、ヤシの林の中には牛さんもいます。
チェンジしてよかった…と心から感謝し、幸せな毎日を過ごしていました。
帰国前は本当に帰りたくなくて、ホストの前で泣いてしまったほど。
バンコクにいたときには考えられないくらい、タイが好きになっていました。
しかし時間は無情にも早く過ぎ、夢のようなタイ生活は終わってしまいました。
苦労も成長につながる留学
留学には困難がつきものです。
そして、私は人より少し苦労が多い留学生活でした。
すべてを終えた今、これもこれでよかったかな、と思えるようになりました。
だって、その分成長できたから。
いろんなことを知れたから。
苦労だって、悪いことばっかじゃないんだよ。
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