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総合的な英語力を測るIELTS

IELTS

こんにちは。

トロントは相変わらず、ものすごい雪ですが、気温は-10度台に上がってきて順調に春に向かっています。

さて、今回は僕が今苦闘しているIELTSについて書きたいと思います。

そもそも、IELTSとはなんのか。

IELTSとは英語力を測るテストです。TOEFLと非常によく似ています。日本ではTOEIC・TOEFLがメジャーなのに対してIELTSはヨーロッパで広く認められており、英語圏の国に移民する際はこの試験の受験が必須になります。日本ではまだまだ認知度が低い試験のように感じます。

日本で英語力を測る試験といえば皆口をそろえてTOEICというでしょう。社会人にとっては大手一流企業や海外にビジネスを展開している企業に入社したい時にスコアが求められますね。

さて、ここでTOEICとIELTSの違いを簡単に説明します。

TOEICは、リスニングとリーディングの試験のみで構成されています。最近では高得点を取るテクニックや法則すら出てきています。その気になればテクニックだけ一週間集中的に勉強して650点は出せるそうです。

一方、IELTSはリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つの試験で構成されています。高得点を取るコツはいくつかあるものの、ライティングとスピーキングといった項目があり受験者の総合的な英語力が試される試験であり、アジア人、特に詰め込み教育で英語に触れ合ってきた日本人には難易度の高い試験と言えるでしょう。

しかし、受験勉強の様に勉強して高得点を得る前者に対し、総合的な英語力を試される後者は本当の英語力を測る上で適当であると言えると思います。

何故日本ではTOEICなのか考察してみた

ではなぜ、欧米で広く取り入られている試験が日本では無名なのでしょう。僕はIELTSを勉強していく中で、この事柄にも日本人の民族性が影響しているのではないかと思いました。

IELTSとTOEICの最大の違いは何でしょう。

そう、ライティングとスピーキングといった暗記だけではどうにもならない試験があることです。これら2つの試験では自分の意見を英語で表現することが求められます。TOEICを与えられた問題を解くだけの受動的な試験ならば、IELTSは能動的な試験と言えるのではないでしょうか。受動的と能動的、すなわち消極的と積極的。

僕はこれが日系企業の風土と外資系企業の風土をそのまま表わしていると感じました。通常、大手日系企業では風変わりだが優秀な人間よりも、空気が読め、その企業の慣習を許容し、馴染むことができる優秀な人間を選ぶことが多いです。出る杭は打たれてしまうのです。主に欧米を拠点にしている企業ではこれとは正反対であることが多いです。

これが未だ多くの日系企業がIELTSよりもTOEICを採用している理由に関係しているのではないでしょうか。

最近IELTSの勉強をしていてよく思うのは、日本人が英語に苦手意識を持っているのはそういった暗記学習を中心としている点にあるのではないかと思うのです。日本語は世界で五本指に入るほど難しい言語だと言われています。そんな難しい言語を第一言語としている我々が、英語の様にとてもシンプルな言語を使いこなせない訳がないのではないでしょうか。

通常、日系企業に勤めていれば英語を話す必要性は皆無かもしれません。しかし、最近ではIELTSを採用している会社も増えてきています。

また、いつ日系企業が外資系企業に買収されるかわからな時代にすでに突入していると思います。TOEICではなくIELTSを勉強する過程で総合的な英語力は上がります。

欧米企業で働くことが一番良いとは思いませんが、ここは1つ、未来の自分への投資にIELTSを取得して見ては如何でしょう。

今回はこれまで。また次回お会いしましょう。

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MIDORIKAWA SATOSHI
トロント在住。現在カレッジ進学を目指して勉強中。
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