トロントの交通機関TTCについて
最近トロントでもやっと青空が見えるようになってきました。
積もりに積もった雪も溶け、アスファルトが徐々に顔を出し始めています。
しかし、気温が上がり、雪が溶けることは何もいいことだけではありません。
溶けた水分が路面に広がり翌朝にはそれが氷の膜を作っているなんてよく有ります。そうなるとトロントでは大問題です。何が?交通機関が麻痺してしまうのです。
今回はそんなトロントの交通網、TTCのお話。
トロントの公共交通手段は大きく分けて3つに分けられます。地下鉄、バス、ストリートカーです。
ストリートカーは日本ではもう廃れてしまっている、路面電車と言った方がわかりやすいかもしれませんね。しかしこちらではまだまだ現役です。
これら3つの交通手段はすべてTTCと呼ばれる日本のJRの様な位置づけの企業が担っています。そこからちなんで、トロントの人たちは公共交通網のことをTTCと呼んでいます。しかし、このTTC日本のJRとは比べ物にならないくらい使い勝手が悪いです。
冬から今の時期が最も悪いとのこと。路面電車のレールに氷が張って遅延。メンテナス不足で遅延。レールの定期メンテナンスでシャトルバス。エンジントラブルで遅延。上げればキリがない状態で、週に2〜3回は遅延しています。
トロントの人達も多少の不満はあれど、唯一の交通機関なので特に使わざるを得ず、強く出ることができない利用者を知ってか知らずか、TTC側も交通網の改善にはとても消極的です。
時間通りに電車やストリートカーが来ないのは当たり前だし、カナダで生まれ育った人達はそもそも日本人ほど気にしていないようです。
その大きな理由として、日本の交通機関は世界トップクラスと言われますが、海外では予定時間通りに動いているほうが珍しいものです。
こんなところでも日本のありがたみが感じられます。時間に正確、遅延はしないのが当たり前、公共交通機関企業の分散。どこをとっても日本の方がいい気がするのは私だけでしょうか。
今月は日本に一時帰国をするので改めて、JRの凄さを感じながら日本を楽しみたいと思います。
ではまた次回お会いしましょう。
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