映画「zootopia(ズートピア)」の感想〜うさぎのJudyから学んだこと〜
映画「zootopia(ズートピア)」を観た感想
大学が忙しすぎて少し息が詰まっていたので、息抜きがてら、前から気になっていたdisneyの最新作、zootopiaを観ました。
カナダも含め、もうすでに公開されている地域もあるので、もうご覧になられた方もいるかもしれません。
日本ではゴールデンウィークあたりの公開になるそうです。
この映画の世界観や主人公のJudyの性格など、今の私に当てはまることをたくさん見つけたので、今回はなるべくネタバレを控えつつzootopiaの感想と見た後に考えたことについて書きたいと思います。
主人公、うさぎのJudyから学んだこと
主人公、うさぎのJudyの幼い頃からの夢は警察官になることでした。
でもzootopiaではライオンやシロクマなど、体が大きくて強い肉食動物が警官になるのが「常識」で、体の小さい草食動物のウサギが警官になるなんて「ありえない」ことでした。
でも彼女はたくさん努力して、zootopiaで初めてのウサギの警官になりました。
彼女の周りに流されない強い精神力、自分を信じる心、自分の「弱点」を「強み」に変えてしまうところ、現実を突きつけられて落ち込んでもすぐに立ち直るところ … 私はこのJudyの姿に映画開始10分で惚れました。
カナダに住み始めてもうすぐ4年になりますが、たまに両親や友達などから離れて一人で海外に住むことはやはり大変だなと感じることがあります。
知り合いの少ない場所、基本的に日本語が使えない場所でほぼ一から生活基盤を作り上げるわけですから、壁にぶち当たることなんて日常茶飯事です。
突然トラブルに巻き込まれ、てんやわんやになること・気軽に相談できる相手がいなくて落ち込むこと、辛い思いをしていても海の向こうの家族や友達に心配かけまいと元気に振る舞うこと、海外で暮らす私たちにはよくあることです。
新しい場所での生活に慣れるまでにはかなり時間がかかります。
夢を叶えたり目標を達成したりする時にも頻繁に壁にぶち当たるでしょう。
この壁を超えられないかもしれないと思った時、人は自分自身の「今の」限界を知ります。
どうして「今の」限界なのか?
それはその壁を、つまり困難を乗り越えた時に今まで不可能だと思っていたことが可能になり、一番成長を感じるからです。
壁を超えられないと諦めるのも、どんなに失敗しても立ち上がるのも、あなた次第です。
私も今までにたくさんの壁にぶち当たりましたし、これからももっとぶち当たる予定です。
辛くて先が見えなくて落ち込んだこともたくさんあります。
それでも目標を達成するためにたくさん努力したからこそ、今の私がいると思います。
私はJudyが周りの予想を覆すようにがむしゃらに警官になるために努力する姿、そして警官になるという夢を叶えてからも、さらに上を目指して努力する姿を見て もう少し努力してみようかなと思いました。
またJudyは警官になってから、生まれ育った村を離れてZootopiaに引っ越したのですが、それでも自分の生まれ育った故郷のことを忘れないように、旅立つ前に両親からもらったキツネ退治のスプレーを常に身につけていたところや、どんな任務や動物に対しても平等に向き合うところにすごく親近感を覚えました。
家族や友達から遠く離れたところで新しい生活を始めても故郷を大切にするのは本当に大事なことですし、元気の源にもなります。
Zootopiaこそ私の理想の街!
何百種類の動物たちが「仲良く」暮らす、様々な奇行が共存する街zootopiaは、 差別のない、みんなが自分らしく入れる場所、私がまさに思い描いていた理想の街そのものでした。
動物の大きさによって分けられた電車の車両など、zootopiaの場所の設定はかなり凝っているので是非見てみてください。
嬉しいことに、私は現在、実写版のzootopiaに一番近い街のトロントで暮らしています。
トロントに住む人たち一人一人に人種や民族性の違いだけじゃない様々な個性があります。
一人一人が生れ育った文化や価値観を尊重し受け入れることは、ある意味トロント人の「常識」とも言えるかもしれません。
トロント人は「違い」を個性として大切にしている、私が「私」としていれる場所です。
というのも、トロントでは「日本人」、「大学生」、「20代女性」などのカテゴリーだけでは収まらない自分の 個性を思う存分活かせられるような気がするからです。
それと同時に、大都市トロントではいろんな出身の人に出会うだけじゃなくて、食べ物や美術館など、常に何か新しい発見をすることができます。
いろんな文化の混ざり合い=トロントのアイデンティティといっても過言ではありません。
Try everything〜なんでもやってみよう〜
zootopiaの主題歌、Shakiraのtry everythingは、ストーリーと合致していたので私がこの映画のことを大好きになった理由の一つです。
Judyがこの曲を聴きながらzootopiaに向かう電車に乗っていたのも印象的でした。
「どれだけ失敗しても挑戦し続ける。
目標を達成するまで自分の決心を曲げない、諦めない 。
なんでもやってみる。」
1年間の高校留学、5年目に突入するカナダの生活を経験してきた私にとって、メッセージ性の強いこの歌詞はすごく共感しやすいものでした。
新しいことに挑戦する前は少しチキンになったりネガティブになったりしがちな私ですが、それでも諦めずにここまで来れたし、これからも新しい目標に向けて努力、挑戦を続けていくつもりです。
Try everythingはこれから、壁にぶち当たって砕けそうな時に、自分を奮い立たせるために聴く曲になると思います。
この曲は、海外で暮らす皆さん、これから海外に出ようと考えている皆さん、そして目標達成のために常に努力を重ねる皆さんも力づける曲になるのではないでしょうか?
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