3,873 views

イギリスで感じて欲しいディープな魅力

イギリス留学・滞在で感じて欲しいイギリスのディープな魅力

こんにちは。イギリス在住ライターのKANAです。私は30歳で留学し、その後イギリス人と結婚。現在はイギリス生活3年目になりました。留学生活と移住してからでは、生活の中で感じることが変わり、よりイギリスに魅力を感じています。

今回は、そんなイギリスの魅力を現地に住んでいる目線から、皆さんにご紹介したいと思います。

パブの文化

パブの文化

イギリスに住んでいるメリットといえば、本場のビール、エールがパブで飲めることだと思います。パブというのは日本にはない文化だと思います。

あえて例えるなら、居酒屋でもあり喫茶店でもあり、ファミレスでもあるという感じです。ちなみに、おしゃれなバーのことはバーと呼びます。バーとパブは別物です。

パブはどこの町にも存在します。オーナーが3世代続いているような老舗のパブもあれば、モダンな内装とヨーロッパ各地のビールを取り揃えたパブまで、本当にたくさんの種類のパブがあります。

一般的なパブはいたってシンプルです。地元のビールやエールを交えた数種類のビールサーバーがカウンターにズラリと並び、お客はカウンターで注文し、その場で注いでもらいます。

イギリスのパブでは1パイント(568ml)が普通で、ハーフパイントという半分の量もあります。

友達とみんなでパブに行く時は、『ラウンド』と言って一人がみんなの分を買い、それを順番に繰り返します。つまり、5人で行った場合では最低5杯は飲むことになります。

パブは飲むだけでなく、家族連れでランチしたり、犬と一緒に散歩の途中で立ち寄ることもあります。

そのパブに何十年も通っているような主のような人もいて、地域にしっかりと根ざしていることが多いです。

大きなテレビを備えていて、サッカーやラグビーの観戦をしていることもあれば、週末の夜にはカラオケやクイズショーなどのイベントも行います。

観光客でも楽しめる、人々の憩いの場がパブなのです。

イギリス人は古い物を大切にする

イギリス人は古い物を大切にする

イギリス人は、古い物を非常に大切にしています。日本でも、アンティークや中古品などを積極的に買う人はいると思いますが、イギリス人の古い物好きには敵いません。

チャリティーの精神が根付いているイギリスでは、いたるところにチャリティーショップが存在します。いらなくなった物をチャリティーショップに持っていくと、無料で引き取ってくれ、それを販売して募金活動にあてるのです。

イギリスではセカンドハンドショップという中古品専門店もありますが、これらは買取になるので、どちらかというとアンティークショップのような感じで、チャリティーショップより高いです。

身近なチャリティーショップで洋服を買ったり、子供の絵本やおもちゃを買うのはごく当たり前のことで、またいらなくなった物も、捨てずにセカンドハンドショップで売るか、チャリティーショップに持っていきます。

古くなった物を捨てて、新しい物を買うという行為に抵抗があるのかもしれません。いらなくなったものは誰かにあげたり、チャリティーショップに持っていくことで、有効活用するのです。

イギリスを訪れたら、ぜひチャリティーショップで掘り出し物探しをしてみてはいかがでしょうか。

国内に溢れる歴史的建造物

国内に溢れる歴史的建造物

イギリスの建物は、古く歴史的なものが多いです。大きな街には大聖堂があり、長い歴史と伝統を伝えています。

有名なカンタベリー大聖堂は、イングランド国教会の総本山で、ユネスコの世界遺産にも登録されています。イギリスには、建設されてから1000年近く経つ大聖堂もあります。

どの街に住んでいても、ちょっと少し足をのばすだけで、すぐに歴史的建造物を見に行くことができます。

歴史ある建造物は、実際に見てみるとその迫力に圧倒され、おごそかな雰囲気にあふれています 。大聖堂にはたいてい大きなステンドグラスが施されており、こちらにも見入ってしまいます。

有名な教会や大聖堂でなくても、自分が好きだと感じる建物が、必ず見つかります。

街をただ歩いているだけで、古い建物を利用したホテルやフラット、お嬢様学校の建物などが見られます。現地のイギリス人に聞いてみると、その建物が以前何であったのか教えてくれることが多いです。

自分なりの町歩きをしてみることで、さらにディープなイギリスを知ることができるでしょう。

優しく皮肉好きなイギリス人

イギリス人は、日本人と同じ島国気質を持ち合わせているので、初対面でいきなりフレンドリーに接する、ということはありません。

基本的には、他人に迷惑をかけないように、初めて人に会う時には少し距離をおいて接するため、最初は冷たい印象を受けるかもしれません。けれど、仲良くなって心を開くと、とてもよくしゃべり優しいのです。

また、イギリス人は日本人と同じように、謙遜したりお世辞を言ったりします。

噂話も大好きで、得意の皮肉たっぷりなジョークも言います。イギリス人のユーモアは、社会風刺や物事の本質をついたものが多いです。

テレビでは、コメディアンがその時の社会風刺や戯評などを交えて、皮肉たっぷりのジョークでお茶の間を笑わせています。

留学や滞在でイギリスを訪れた際には、イギリスの魅力を感じると同時に、現地のイギリス人の良さも感じてほしいと思います。

人と接することで、噛めば噛むほど味が出てくるイギリスの魅力を見つけられると思います。

The following two tabs change content below.
contributor
contributor
BoundtoBoundでは寄稿者を募集しています。 あなたの経験が、これから海外に飛び立つ方の力になるかも知れません。 お気軽にお問い合わせください。