セネガル共和国に移住して2年目です
みなさまこんにちは。
西アフリカのセネガル共和国在住の山田と申します。
千葉県出身の28歳。前職はCNN日本語版のwebサイトの会社で働いていました。
法政大学経営学部卒業、趣味は野球(小中高野球部)。
彼女募集中です。(←え)
昨年8月に仕事を退職し、西アフリカのセネガル共和国という国にフランス語留学をするため移住し、そしてそのまま住み続けて2年目に入りました。
この2回の連載では、なぜ私がフランスではなく西アフリカのセネガルでフランス語を学ぼうと思ったのか、またセネガルのフランス語学習環境はどうなのかなど、日本では情報がほとんど無い「セネガルでのフランス語留学」について記します。
挑戦すべき目標をアフリカに見出だす
将来アフリカで働きたい…じゃあいつ行くの?
今でしょ!
と、さすがにそこまで単純に決めたのではありません(笑)
私が「アフリカで働いてみたい!」と思ったのは、自分自身の人生について悩んでいたのがきっかけでした。
当時、広告営業マンとして働いていた私は、仕事がうまく行き上司や友達に恵まれて「なんて幸せなんだろう…」と思いながら毎日暮らしていました。
「え、悩んでいたんじゃないの?」
と思われた方、そうです。
実は私「幸せだからこその悩み」を抱えていたのです。
それは…
「将来の目標を見失った事」。
現状が幸せだったため、今後何を目標にし挑戦して生きていけばいいのかが分からなくなってしまったのです。
「幸せなはずなのに…」
なぜか満たされない自分がそこにいました。
そこで私が気付いたのは、「自分は試行錯誤する事に充実を感じる人間だ」という事です。
慣れた仕事って上手くできますし、どんどん仕事の効率もアップして精神的にも楽にできるようになってきます。
ですが、経験を重ねるにつれ、「自分がどんどん頭を使わなくなっている」「自分の全力を出し切っていない」ように感じたのです。
私はどうやら、その「楽さ」が苦手な人間なようでした。
「常に新しい事に挑戦していきたい」
「燃えるように生きたい」
20代半ばにしてようやく自分の事が少し分かりました。
どこで何に人生を懸けるか。
辿り着いた答えは「仏語圏西アフリカでの貧困改善」
そこで今後の人生を何にかけていこうか、自分は人生で何をしたいのかと考えた結果、以下の3つでした。
・一人でも多くの人の役に立ちたい
・世界中いろいろな国に住みたい(行ってみたい)
・他の人があまりやっていない事に挑戦したい
結果、一つの場所が浮かび上がってきました。
アフリカです。
「困っている人が多いのはどこだろう?」
そう考えた時に、真っ先に思い浮かんだのがアフリカでした。
貧困のイメージが強く、解決すべき社会問題があるのではないかと感じたからです。
そこでアフリカについて調べてみると、アフリカの中でも東・南・北アフリカは日本人が比較的多くいて企業の進出も進んでいるようです。
しかし一方で、治安が悪いと「思われている」西アフリカは、日本人が非常に少ない事が分かったのです。
また特に「フランス語が公用語・母国語の西アフリカ(仏語圏西アフリカ)」となると、その数はさらに少なくなります。言語の壁があると感じました。
「ここでなら、自分にしかできない仕事ができるかもしれない」
「ここには、自分の全力をぶつけるだけの巨大なフィールドがある」
そう思った私は、挑戦すべき具体的な目標として、
「アフリカで起業する事による雇用・仕事創出や現地の人の収入増加を目指してみよう」
と決めました。
フランス語を取得するための留学場所さがし
ですが、当時の私は「ボンジュール」や「メルシー」の意味も知らない、フランス語力ゼロの状態。
そこで、フランス語の習得の必要性を強く感じ、
「西アフリカの中でもフランス語留学(語学習得)に適している場所はどこだろう?」
「安心して長期間滞在できる場所はどこだろう?」
と、様々な文献やアフリカ関連のイベントなどに参加してフランス語留学にふさわしい場所の情報を集めました。
その結果、仏語圏西アフリカの中心国であるセネガル共和国に注目しました。
「セネガルは1960年の独立以来安定して平和な国だ」
「テランガ(日本語のおもてなし)とジャム(平和)の精神が根付いていて外国人に優しい」
「仏語圏西アフリカの総督府が置かれていた事も有り、フランスとの結びつきが強い(フランス語)」
セネガルに行った事のある方や、日本にいるセネガル人の方などから、以上のような情報が耳に入ってきたのです。
(また海が大好きな私は「セネガルはフランス人から人気のビーチリゾートなんだよ」と聞いてさらに興味が湧きました。笑)
そこで私は、まずはセネガルでフランス語の習得を目指して勉強しよう、まずはセネガルで起業をしてみようと決めました。
会社に退職希望とその理由を伝えると、
「えー今行くの!?」
と止められました。なぜならその頃は西アフリカでエボラ出血熱が猛威をふるっていたからです。
私も直前までどうしようか悩みました。
しかし日本の某公的機関が、その状況でも日本からの人員派遣を予定通り進めていると知った事、現地在住者から問題ないという情報を得た事で、渡航を決め、セネガルに向かいました。
上司と同僚に恵まれた、本当に楽しい職場でした。
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