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トロントとバンクーバーの違いと魅力

カナダ二大都市の違いと魅力

私はカナダでの約4年の生活で、トロントとバンクーバー、カナダを代表する二つの都市に住んだことがあります。

大学編入のためにトロントに引っ越してきて1年半ほど経ちますが、未だにトロントとバンクーバーの違いにたくさん気付かされます。

西海岸と東海岸の都市、人口の多さだけじゃない、私なりに見つけた2都市の違いや魅力などを紹介していきたいと思います。

「とにかくいろんなことを楽しみたい」ならトロント

「とにかくいろんなことを楽しみたい」ならトロント

「とにかくいろんなことを楽しみたい」なら断然トロントです!

•地元のバスケ(Raptors)、野球(Blue Jays)、サッカー(Toronto FC)のチームを応援する

•80カ所以上の博物館や美術館などを訪れる

•色んな国の本格的な料理を食べる

•China townやGreek townをはじめとしたコミュニティに出かけてちょっとした「外国の雰囲気」を楽しむ

•Nuit Blanche、Pride TorontoやToronto Caribbean Carnival など、世代や国籍、性別を超えたイベントに参加する、

トロントはその全てが楽しめる場所だと思います。

ダウンタウンだけではなく、トロント市内やNorth York などの周辺地域にもレストランやカフェなどがたくさんありますし、時々イベントも開催されます。

ショッピングモールもトロント市内だけで知っているだけで4つ以上あるので、買い物、イベント、アートや歴史などが好きな人は特に楽しめるんじゃないかと思います。

この記事にもありましたが (ワーキング・ホリデーで人気の街カナダ・バンクーバーの予備知識) バンクーバーはホッケーチーム(Vancouver Canucks)が有名なぐらいで、観光地や遊べる場所が本当に少ないんです。

バンクーバーのダウンタウンなんて、1日でほぼ全部の観光名所を回れるほど何もありません。素敵な街なんですけどね。

バンクーバーにも確かに色んな国の人たちがたくさんいますが、中国人、 香港人、日本人、インド人、フィリピン人をはじめとしたアジア系民族の割合が高い気がします。

初めてバンクーバーに来た時、外国にいる感じが一切しなかったのですが、それはおそらく街を歩いているとほぼ毎回日本人を見かけたり、街の至る所に中国語や他のアジアの言語の表示があったりしたからかもしれません。

人口の約半分は外国生まれ、まさに世界中から人が集まったといってもいいほど国際色豊かな街、トロントにももちろんアジア系の人がたくさんいます。

でも、それ以外に移民の2世3世の数が多く、特にカリビアンやアフリカ出身の人たちの割合が高いと思います。

銀行に英語以外の言語が話せるスタッフは何人もいますし、例えばLittle Portugalでは 広告や表示もポルトガル語が使われています。

日本人はあまりいませんが、日本の食材が売られたスーパーや日系文化センター(JCCC)などがあるので、生活するには不便ではありません。

自然豊かなバンクーバー

自然が綺麗なバンクーバー

トロントが娯楽や文化で攻める(?)のなら、バンクーバーは自然で対抗します。

西は太平洋に面していますが北のほうには山が連なって見える、 海と山が共存する世界でも珍しい街の一つです。

Stanley Park、Queen Elizabeth Park、English Bay、Kitsilano beach、Grouse Mountainなどなど、バンクーバーの街並みや自然の美しさを写真で見た方もきっとたくさんいるでしょう。

またバンクーバーは、1年を通して天候が安定している、つまり冬は雨は降っても気温は氷点下に達しないぐらい暖かく、夏は気温も25度を超えないぐらい涼しい場所なので、本当に過ごしやすい街です。

ワーホリや留学、進学で毎年たくさんの日本人がバンクーバーにやってくるのも納得がいきます。

また、自然に囲まれた街であるバンクーバーには健康志向の人が多い印象を受けました。

カナダで知らない人はいないぐらい有名なlululemon、ヨガ用品のブランドの本社があるぐらいヨガは人気で、特にダウンタウンにはたくさんのヨガスタジオがあります。

それだけではなく、1年を通して各地でファーマーズマーケットが行われていますし、オーガニック製品が幅広く取り扱われているお店がたくさんあるようにも見受けられました。

トロントにも確かに自然はあります。

私の住んでいる場所から歩いて10分程度の場所には大きな公園もあります。

しかし、トロントはカナダの内陸にあるので空気がこもりやすく、日本の京都のように夏はとても暑く冬はとても長くて寒いので、気候に慣れるまでは大変な気がします。

トロントは広いですが、バンクーバーに比べて人口が4倍近く多く、たくさんの建物が立ち並んでいて自然が少ないので、 なんとなく息苦しく感じることはたまにあります。

ワーホリや留学で人気のカナダの二大都市!結局どっちがいいの?

バンクーバーとトロント、結局どっちがいいの?

二つの都市に住んだ経験があるからこそ頻繁に聞かれる質問ですが、正直私はどっちがいいか選べません。

でも今一つ言えるのは、経験を選ぶならトロント、住まいを選ぶならバンクーバーってところでしょうか?

バンクーバーとトロントの(ライバル) 関係って、日本の大阪と東京の関係みたいなもので、大阪出身の私はバンクーバーに住んでいた時、街の空気感や地元民の抱くトロントに対する敵対心?にすごく親近感を持っていました。

トロントに行こうと考えていた、または行くことが決まった時に周りの人と話している時、普通に「トロント行くの?寒いよ?」、「なんでトロント行くの?うちのホッケーのチーム(Vancouver Canucks)は結構いいけど向こうのホッケーのチーム(Toronto Maple Leafs)はめっちゃ弱いよ?」と聞かれましたし、「今まで色んなところに住んだけど、やっぱりバンクーバーが一番いいよ」とか、「Rob Ford(当時のトロントの市長、ある意味トロントの「恥」らしい…)が市長の街に行ってもいいことはない」という説得もされました。

トロントに引っ越してきてしばらくホームシックになったぐらいバンクーバーのことが好きですし、今でも大学卒業後にそちらに戻ろうか考えてみることがあります。

でも、バンクーバーで出会った人たちとの(しばらくの)別れはかなり辛かったとはいえ、トロントに来て後悔したことはありません。

色んなバックグラウンドを持った人と出会って、会話や文化の交換を通して世界の広さや人々の多様性(diversity)を学ぶことがバンクーバーではあまり出来なかったので、それをしにトロントに来て本当に良かったと思っています。

今大学で専攻している国際学では、バンクーバーでは多分学べなかったことを、トロントでだからこそ学べることを毎日学んでいますし、大学生活の中での様々なバックグラウンドを持った人たちに出会いから毎日たくさん刺激を受けています。

それに、トロントに引っ越したもう一つの理由であるフランス語も、周りのフランス語話者の友達や先生のおかげでめきめき上達させることができています。

大学生活以外でも、週末を利用してカメラを片手にトロントを散策したり、いろんなイベントでボランティアをしたりして日々楽しく過ごしています。

今回書いたように、どちらの街にも長所と短所があります。

ここにあえて書かなかった不満(笑)もあります。

今現在トロントで生活している方には是非バンクーバーを訪れて欲しいですし、バンクーバーで生活している方にはトロントに行ってみて欲しいです。

3時間も時差がありますし航空券も高いですが、機会があれば是非両方の街に行ってみて、違いを感じてみてください。

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Asuka S
物心ついた時の将来の夢は外人になる事で、その当時から日本語よりも英語に食いついていていたらしい。高校生の時スイスに一年間留学。卒業後は渡加し、現在はトロントにある大学で国際学を専攻中。日本語、英語、フランス語、ドイツ語とスペイン語を話し、写真、野球、食べ物などを愛する大学生。