デンマークワーホリから帰国後の就職や転職について
この記事では、デンマークでのワーホリ(短期での学生ビザを含む)にみんなが行った理由、その後それぞれが歩んだ進路をお伝えしたいと思います。
大学生の帰国後:無事に就職内定
1つ目のフォルケホイスコーレでは、大学生が多かったです。短期、長期どちらでも大学生がよく来ていた印象でした。長期で来ていた学生は3-4年生で、みなさん内定がもらった後に来たり、休学して就職活動をする前に来ていたりしていました。
その後の進路として、ある人は進路を再考し、本来興味のあった学問を一から学ぶために、その後も学生生活を送りなおしたり、また別の人は自分の中の軸を探し続けるために、さらに短期での留学を続けたり、フォルケでの話をうまく就職活動でアピールして、無事に内定につなげた人など、様々な進路を見てきました。
社会人未経験の状態でフォルケに行くことの有益性に、私は最初若干の疑問をもっていましたが、それぞれ良い刺激になったようです。
私の帰国後:デンマーク滞在経験を活かして転職
会社員生活を3年数ヶ月でやめフォルケホイスコーレに行き、その後転職して別の会社で会社員をしています。
デンマークに行った理由はいくつかあります。
1つ目として、仕事柄小中学校に訪問する機会が多々あり、それに関連して海外の教育に興味を持つようになったからです。
2つ目として、自分が本当にやりたいこと、得意なことを見つけたかったからです。他の会社を知らないままキャリアを積んでいくことに漠然とした不安を抱えていました。視野を広げてから自分のやりたいことを再考したい、という思いがありました。
向こうではフォルケホイスコーレ生活に加えて、学童でのボランティアや、フリースクールでの実習、英語でのインターンシップの面接など、様々なことに取り組んできました。
帰国してから私はすぐに転職活動を始め、社会人向けの教育関連の会社で働き始めました。ワーホリビザで渡航したのですが、ワーホリだと遊んでいるとみられるため、転職活動時にマイナスにならないか心配していましたが、問題ありませんでした。
参考までに、面接でみられていた点としては、前職をやめてから志望にいたるまでの主張が一貫していること、前職での実績、そして参考程度に向こうでの生活の様子、英語スコアを見られていたと思います。
前職での自分の得意・不得意、頑張ったことや失敗したことを丁寧に振り返ったことが良かったように思います。みなさんがワーホリ後に転職を考えているなら、(当たり前かもしれませんが)前職での話しがしっかりできる、ということを意識すると良いかもしれません。
ただ、英語もデンマーク語も、かつてのアクティブさも、転職時は役立ちましたが、今は(ほぼ)いかされていません笑。デンマークではあんなにアクティブだったのに、日本では前と似たように大人しくなり、人見知りも続いたままです笑
がっかりされた人もいるかもしれませんが、私はデンマークで体験したことがすぐに役立つとは思っていません。
デンマーク滞在を通して、どこまで自分が頑張れるかを把握できたのは、今後自分が何かに挑戦する際の自信につながると思っています。
そして何より、手放しで自分のことを認めてくれた友人たちに出会えたことが、一生の宝だと思っています。
他の社会人の場合:デンマークの福祉教育業界などで活躍
私が出会った社会人の多くは、主に教育あるいは福祉、デザイン系に興味があってデンマークに来ていました。特に福祉に興味があってきた人は、デンマークで福祉関連や文化を中心に学び、ボランティアや実習に近いことを経験し、その後の自身の仕事にも多いに役立っているようです。
ある人は、授業中もしきりにうなずき、デンマークの福祉政策に強く共感していたのが印象的でした。
帰国後は介護職で別の職場に転職し、自分が理想としている介護のあり方を実践しているところで働いているようです。
教育関連の人たちについては、それぞれ幼児教育に携わったり、小中高の教育に携わったりしていました。
中には帰国後に仕事をやめ、地方の学校の活性化に従事するようになった人もいました。
いずれの人も、デンマークでの体験が自身のターニングポイントとなっているようでした。
Aさんの場合:教師養成の学校に見事合格
Aさんはワーホリまたは学生ビザでデンマークに渡ったあと、さらにビザを更新し、数校フォルケホイスコーレに通っていました。
音楽関連で活躍してきたバックグラウンドを生かし、フォルケホイスコーレに滞在中に、音楽に力を入れている地元の小学校で音楽を教えるなどして、語学力とともに、働いた実績を作っていました。
その後、自身の希望を叶えるために、教師養成の学校に数年越しに見事合格し、(デンマーク語での受験でした)今ではバイトもしながら、学校に通って頑張っています。
Aさんのケースは非常にまれだと思います。手に職があり、強い熱意があれば向こうに長く滞在できるのかもしれません。
Bさんの場合:フリーランスのライター・写真家として活躍
同じフォルケホイスコーレで2ターム連続で過ごし、その後は日本に戻り、未経験ではありますが、フリーランスでライターなどをしているようです。デンマークにいた時に開設したブログがきっかけになっていました。
この人はフリーランスに向いているなと思った点がいくつかあるのですが、読んでもらえる文章を書ける、プログラミングができるので、見た目も含めて面白いブログがかける、そしてお金をかせぐ仕組みをうまく作っている、という点です。
デンマークで撮っていた写真をうまく活用しているのを知り、その知恵に素直に尊敬しました。
ワーホリ後の進路はみなさんそれぞれかと思います。向こうでの生活を充実させ、さらにその後の人生がどこで歩むものになっても、自分が納得できる人生をみなさん歩めることができたら、と思っています。
この記事を読んでくれた方の背中を少しでも押せることができれば幸いです。
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