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オタワ・チューリップフェスティバル

オタワ・チューリップフェスティバル

皆さんこんにちは、カナダの首都オタワに暮らす天使、オタワの天使と申します。

このお便りでは私の心から愛するこの街オタワに、皆さまを少しの間ご案内いたしますね☆

カナダやカナダでの暮らしに興味のある方、ぜひ想像の翼を広げてご搭乗ください。

今日は皆さまを五月のオタワにお連れします。ここオタワでは五月は春の訪れから夏の到来へ至る、ドラマチックな月です。そうですね、東京の三月から六月をひと月にギュッと凝縮したような凄まじい変化の月です。

五月の始めは、気温もまだ0℃から10℃を行ったり来たりで、木々の梢には葉の影もないのに、五月の終わりには気温は20℃前後、時には30℃近くまで上がることもあり、木々の葉は濃い緑色に繁っています。

何といっても、冬の白黒の景色が一気に花や木々の色とりどりの世界へと変化する様子は「見事」の一言に尽きます。

そんな五月のオタワには全国的に有名なお祭りがあります。その名も、オタワ・チューリップフェスティバル。毎年、五月の2週目から3週目にかけて、街のあちこちでたくさんのチューリップが咲き誇ります。

数か所、指定の公園にはプロの手で見事にデザインされたチューリップの花壇がアレンジされ、たくさんの人がその様子を楽しみに全国や海外からもやってきます(去年と今年はコロナウイルスの影響で外から人はやってきませんでしたが、地元の家族連れで賑わいました)。

オランダ公国とカナダの友好の歴史

オランダ公国とカナダの友好の歴史

「チューリップ」ときいて皆さんの頭に思い浮かぶ国はありますか?

そう、オランダですね。

実はこのチューリップフェスティバルにはオランダ公国とカナダの友好の歴史があります。

第二次世界大戦の折、オランダ公国妃がオタワに亡命したそのお礼に、戦後オランダがカナダにチューリップの球根をプレゼントしたそうです。それがきっかけとなって、毎年首都のオタワでチューリップの祭典が行われるようになりました。このチューリップフェスティバルのチューリップたちは今でも毎年オランダから送られてくる球根から育っているそうですよ。

私の家の近くにあるダウ湖(Dow’s Lake)はチューリップフェスティバルのメイン会場の一つで、私は毎年このお祭りに歩いて出かけるのを楽しみにしています。

ダウ湖を背景に、色とりどりのチューリップたちが咲き乱れる様子は本当に春の訪れを肌に感じさせてくれます。

そして、花見を楽しむ家族連れの様子もまた、「ああ、春が来たんだな」と心を和ませてくれる。何といっても、11月から4月までの長い「冬」の後にはこの暖かい日の光とまぶしいほどの色の展示が本当に胸に沁みます。

チューリップフェスティバルの魅力はこの公式の会場だけに留まりません。この時期は各家庭のお庭にも色とりどりのチューリップたちが他の草花に混じって咲き乱れます。こちらも見逃せません。近所を歩いていると、手入れの行き届いたあちこちのお庭で可愛いチューリップたちが出迎えてくれます。その間を忙しく走り回るリスとチップモンクたちとともに。

チューリップはオタワの春の訪れのシンボル

チューリップはオタワの春の訪れのシンボル

私の住んでいる家の裏庭には、誰も手入れしていないのに、毎年必ず咲くチューリップが二家族います。五月初めのある日、台所で朝ごはんの準備をしていたら、窓の外に、黄色いチューリップの一群がピョコン!と顔を出していました。

前日まではつぼみだったのに一気に咲いて私をびっくりさせてくれました。もうひと家族は2週間ほど後に、これまたピョコン!と一気に花を開かせました。こちらは赤色、オレンジ、ピンクの混じった家族です。

今年は暖かい日が続いてチューリップが咲き始めた後、急に気温が下がって寒い日が一週間ほど続いたのですが、この時のチューリップたちの様子はとても健気で可愛かったです。

朝、近所を散歩していると、チューリップの花の様子でその日の気温がよく分かりました。寒い日はチューリップの花は固く閉じられた口のようにキュッと閉まっていて、「今日は絶対に開きません!」という様子が伝わってきます。少し暖かい日だと、花弁が少し緩んで、「もう少し日が出たら、開いてもいいわよ」という様子が、そして徐々に気温が高くなってくると花弁が完全に開いて「のりのり!」という様子が伝わってきました。

チューリップはオタワの春の訪れのシンボルです。それは白黒の季節からフルカラーの季節への変化のお知らせであり、人々が外で再び繋がりあう機会であり、オタワの熱心な庭師たちが袖をまくって腕を見せあう季節がやってきた合図であります。

こんな美しい五月のオタワに、いつか皆さんもぜひいらしてください。ベンチに座って色とりどりの美しい景色を眺めながら、やさしい風に吹かれたら、オタワの春の訪れの喜びが皆さんの心と体に響いて幸せな気持ちを味わえることでしょう。

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2017年5月よりカナダのオタワに生活しています。カナダ、殊にオタワは首都にもかかわらず、あまり日本の皆さんにはあまり良く知られていないので、ぜひこの街の魅力を知ってもらいたいと思っています。