ベネズエラという国
皆さんベネズエラって聞いたことありますか?
南米の北の方にある国です。
ベネズエラと聞いて旅好きな人が思い浮かぶのは世界最大落差979mを誇る「エンジェルフォール」、それからベネズエラ、ブラジル、ガイアナの3カ国の国境に位置する「ロライマ山」だと思います。
経済に詳しい人は原油の埋蔵量が世界最大規模であること。
現在インフレーションが進行中であることを取り上げるでしょう。
他にもメジャーリーガーをたくさん出している国。
美女が多い国。
少数民族がいる国など色々あります。
今回は僕が滞在した2週間の期間で感じたベネズエラをここに綴りたいと思います。
通貨の公定レートと闇レート
ベネズエラの通貨は「ボリバル」です。
1US$=6.3ボリバルです。
しかし、実際にこのレートで両替するととんでもない超物価の高い国になります。
実際は闇レートというものが存在します。
僕が訪れた2014年10月は1US$=約80ボリバルでした。
しかし、その一年後には1US$=800ボリバルにまで上昇しました。
タクシーが安い
僕はブラジル側から陸路で入国したので、国境からタクシーを利用する必要がありました。
国境から30分くらい走って目的地にたどり着いたのですが、運賃は70ボリバル(約70円)。
何でこんなに安いのかというと、この国は原油の埋蔵量が世界最大規模だからです。
ベネズエラのガソリンは1円/Lです。
しかし、最近こんな記事を見つけました。
最終的にガソリン代を60倍にまで上げるというお話ですが、それでもまだ安いです。
現地の人からしてみれば大変なことですが・・・
治安の悪さ
ベネズエラは治安が悪いということで旅人もあまり行きません。
というのも「治安が悪い」の意味が少し違うのです。
治安が悪い理由として、通常は貧困があります。
貧困だからお金を持っている観光客から巻き上げよう。
これが治安の悪化原因です。
しかし、ベネズエラでは警察官が観光客からお金を巻き上げます。
検問と称して荷物検査を行い、米ドル札を見つけては難癖を付けて巻き上げる。
理由は上記でも書きましたが、自国の通貨「ボリバル」がインフレでどんどん価値が下がってしまうからです。
給料をもらっても翌年には価値がすぐに下がる。
こんな状況が続いていたので、自分の権力を使ってでも観光客からお金を取ろうという発想に行き着いてしまったのではないでしょうか。
僕が滞在した2週間で3回の検問に合い、一回は別室に連行されて一時間取り調べを受けました。
幸い旅の終盤で米ドルは持っていなかったので助かりましたが・・・
滞在先で会った旅人は何かしら書類を書かされて、その手数料と称して$400ドル取られたそうです。
これが旅人を遠ざける原因でもあります。
観光地
ベネズエラの観光地ですが、マイナーなものを含めたらたくさんあります。
しかし、どれか一つを上げるとなると「エンジェルフォール」ではないでしょうか?
世界最大落差979mを誇るエンジェルフォールは秘境として世界中で知られています。
そして、ここに行くにはシウダーボリバルという街から「カナイマ」というセスナでしか行くことのできない小さな街に移動する必要があります。
そして、そこから小型の船で4時間。
その後徒歩で1時間歩くとようやくエンジェルフォールの真下に到着します。
何で979mの高さから落ちることができるのかというと、エンジェルフォールはテーブルマウンテンの山頂から落下しているからです。
テーブルマウンテンは円柱の形をしています。
ここ周辺は「ギアナ高地」と呼ばれていますが、ここにはたくさんのテーブルマウンテンがあります。
そんな中でもエンジェルフォールのある「アウヤンテプイ」登頂ツアーのある「ロライマ山」が観光客には有名でしょう。
テーブルマウンテンの山頂は太古の時代からの固有の生態系が現在まで保たれているそうです。
未だにそこでしか存在しない種がたくさんあります。
そういったのもテーブルマウンテンの魅力でしょう。
ベネズエラには観光客を遠さげる要素がたくさんありますが、逆に観光客を引きつける魅力的な観光地もたくさんあります。
そんな奇妙な国が、ベネズエラという国です。
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