スペイン人の労働時間
前回(だいぶ前になってしまいますが)生活時間帯の違いについて書かせていただきました。
ちょっと関連しているかと思うのですが、スペインの公務員の就業時間は午前8時から午後3時までなんです。
公式には休憩時間はないのですが、それはもちろんスペイン人、まず朝食もその就業時間内にとります。
公務員の場合は午後3時に終了ですから、その後昼食、昼寝のフルコース。(これは地中海気候の国の習慣なので、もちろんギリシャも似たような習慣であるはずです(笑))
自分や家族の時間のために働いている、仕事は人生の中心ではない、というのが彼らの口癖ですので、そんな人たちから見たら日本人はいうまでもなく働きすぎ、なんのために生きてるの~っていうことになるのです。
これに加えてバケーションは確実に一か月とる、これ、勿論権利ですから(笑)
なので夏(7月〜9月中旬)は学校、銀行、すべてとは言いませんが、公共機関も開店休業状態。
行っても誰も対応してくれない、なんてことはざらなので、こちらもそのつもりで一緒にバケーション。
そんなところで戦うのは無駄だということを3年ほどで悟りました。
日本でもニュースになっているギリシャの経済危機下でも同じようなことが起こっているようです。
どんなに急ぎの仕事が入っても、時間になれば帰る、銀行、商店等ならば追い返される。だって仕事の時間はおわったんだも~ん。
就業時間にはきっちりしているようで、締め切り期日や責任なんて、どこ吹く風。
こちらから指摘しようものなら、猛反撃、または返事せず、仕事もストップ。
良く言えば、自分に甘く、まぁかつ他人にも甘い、というところでしょうか(笑)
スペイン人と日本人の時間感覚の違い
自分ではあまり仕事の面では感化されないようにしよう!と思っているのですが、日本に帰国するたびに、すっかりスペイン人になって!!!と叱られます。
よく考えてみると、その一番の原因は時間をはっきり指定しないこと、みたいなんです。
こちらでおこがましくも日本語教師をさせていただいているのですが、グループの授業は時間を決めて、遅れてきても時間通りに終わる。
これで問題ないのですが、自宅で行うプライベートクラス、これが大変。
時間を前もって決めてもドタキャンは当たり前。
直前の時間変更、これも連絡してくれれば良いほうで、1時間遅れてくる。勿論連絡なしです。
時は金なり、って全く同じことわざも存在するんですが(笑)
最初はいらいらしてみたり、こちらからキャンセルしてやろうか、と思ってみたり、もがいてみたのですが、結局落ち着いたのは気にせず待つこと。
この程度のことでいちいち腹を立ててたらこちらではどんな仕事も出来ません。
私にとってのスペインでの一番の仕事、それは待つことなんじゃないかなぁとつぶやくこの頃です。
それで日本に帰ると、ついそんな一週間先の時間なんて知らないよ~何が起こるかわからないしっ、と心でつぶやいてるみたいです。ばれてるけど。。。。。
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