お金も、コネも、専門技術も、語学力もなし!

お金も、コネも、専門技術も、語学力もない

初めまして。

私は現在、メキシコの地方都市サカテカスで日系企業の現地法人で働きはじめて約4ヶ月、初めての海外生活の壁にぶち当たっているニイナと申します。

お金もコネも語学力も何の技術力も無い私が「海外で転職活動する!」と日本を出たのは昨年2014年の9月。

グアテマラで語学学校に通いながらの就職活動で、無事にメキシコにて希望職種で予想していたより好条件の内定を頂き、一度帰国して2月から働き始め今に至ります。

昨今は日本からでも海外で就職や起業などする方が多くなり、ハウツー本、とまではいかなくても関連する情報や「私もやるぞー!」とやる気にさせてくれる本が沢山あります。

しかし…お金も、コネも、専門技術も、語学力も、ましてや今は(海外であれ国内であれ)起業しようという気概もない33歳独身女性の私が、参考に出来る情報はあまりに少な過ぎました。

そして、語学留学先のグアテマラにいる間にも「どうやって仕事を探したのですか」とか「メキシコはたくさん求人がありましたか」といった就職に関する質問を沢山の方から受け、私と同じ様に海外で就職したいと思って情報を必要としている方が多くいるのだと知りました。

そういった疑問をお持ちの方の少しでも参考になれば、と私が旅の間に経験したガチでリアルな海外転職活動の様子をレポートとしてまとめていこうと思います。

それと実際に働き始めてから仕事で感じることも、お伝え出来ればと思っています。

なぜ海外で転職活動をしたのか?

なぜ海外で転職活動をしたのか?

これは日本だけでなく、海外でも初めて会う人にはほぼ質問されます。

語学学校の先生からタクシーの運転手さんレベルまで、本当によく尋ねられました。

当然のことながら就職の面接でも聞かれますし、なにより周囲に自分という人を知ってもらうのに手っ取り早い手段なので、早いうちに一言で言える回答を用意しました。

それは「私は世界中で働けると思った」です。

とりたててメキシコが好きなわけでも、ここが住みやすそうと思ったわけでもありません。

長い目で見て私にとっては最終的に海外、しかもラテンアメリカで就職することは日本で同じ様に働く場合よりメリットが多いと判断したので、海外で転職活動をしました。

今回はそう思うに至った経緯を自己紹介も兼ねて説明します。

平成25年、福岡にある不動産会社で正社員として事務員をしていた32歳の私の源泉徴収票に書かれた給与所得は259万1400円。

そこからさらに社会保険などを引かれて、手取りは163万1600円。

世の中の平均や友達と比べて低いことより何より、私は自分がもう少し余裕のある生活を送る為に必要なお金を稼ぎたい気持ちでいっぱいでした。

ここでいう余裕のある生活というのは単なるお金持ちになりたい、というものではありません。仕事以外の趣味や友人とゆっくり美味しいものを食べて過ごすことに費やせる時間とお金を確保した、ワーキングライフバランスの取れた自分のしたい生活レベルに見合ったものです。

それにここ近年、海外へは旅行よりも一度は生活をしてみたいと思っていて、その為のお金も早く貯めないと「私、いつ行くのよ」とそろそろアラサーとも言えなくなるお年頃の私は焦っていました。

勤めていた会社は体制が安定した会社ではなく、その分いろいろなことに挑戦させてはもらえましたが自分の給料をそこで上げる見通しが立たず、私は会社に隠れて働けるバイトを探したり、何かサイドビジネスが出来ないかと考えたりもしました。

でも、それではただでさえ少ない、仕事以外に使える時間を減らしてしまうし、と結局いつも考えは堂々巡り。

そんな時に私は実家の事情により、私の名義で中古マンションを買いました。

私が住む為や純粋に投資を目的とした物件ではありません。私達の実家として家族が住む為の家を私の名義で買い、ローンも私の名義で組むことになったのです。

住宅ローンを組むには、銀行にもよりますが一般的な目安として同じ会社に3年勤めている実績が必要です。給料を上げたいからと言ってむやみに転職活動も出来ませんでした。

そういったわけで(この給料でよくローンの審査が通ったな、と今でも思いますが)ともかくこれで35年ローン持ちの身となりました。

住宅ローンを背負うという事は生命保険に入った様なものです。もしローンが残っている間に私が死亡したら、銀行は保険金でローンを帳消しにします。

平たく言うと残された家族は保険金としてお金を受け取るのではなく、ローンの残りを払う事なく家は家族のものになり、その家に住み続けられます。

無事に家の引き渡しが終わる日が決まった時に思いました。

あぁ、これでもう私に何かあっても家族に家は残るし、私はもうどうなってもいいな、と。

むしろ義務は果たしたし、これで私は私のやりたい事だけが出来る。今は海外に行くのにいいタイミングね、とも。

むしろ何のスキルも持っていない私は国内転職ももう難しい年齢だし、今を逃したら海外に長期間行くなんてなかなか出来ないだろうな、という崖っぷち的発想でもありましたが。

ただ、海外で生活すると言っても、私にとって生活するということは、その地にただ住むだけではなくてその地に関わりながら稼ぐ(地域社会に経済的に貢献する)ことです。

「いつか」の為の留学や国際結婚の相手探しの様な旅行は予定していませんでした。(彼氏がずっといない私はよく、外国で王子様を探したらいいじゃないの、と言われます。)

それにそれらは多額のお金がかかるけど貯金は0円だし。

こうして海外で働くという選択肢が生まれましたが、その場合、日本で働く選択肢よりも生活を向上させなければ、私の「海外で生活したい」かつ「余裕のある生活を送る為に必要なお金を稼ぎたい」という二つの望みが叶いません。

そこで何も持たない私が海外でリーガルに働く為に求人を探した所、ネックとなるのはやはり英語でした。

英語力がないならスペイン語圏だ!!

英語力がないならスペイン語圏だ!!

私は英語が話せません。

旅先でホテルを探して宿泊するくらいは出来ますが、英語ガイド付きで観光してもぼんやりとした雰囲気を理解したかすら怪しいくらいの英語力です。

そんな私が今のタイミングで(さっさと)海外企業に就職するにはどうすればよいか。

ずばり英語を使わない所で働けばいい。が私の結論です。

一種の逃げからくる発想だし、やっぱり英語は共通言語として世界で一番普及しているのでどこでも英語は必要ではあるのですが…あるのですがね。

英語圏でも日本人相手の仕事だったら英語を使わない職場もあるかもしれないし、英語を勉強しながら仕事を探すという手もあるのですが、その条件で仕事を探して私の求める「余裕のある生活を送る為に必要なお金を稼げる」仕事が見つかる可能性は限りなく低いだろう、と思いました。

英語は日本にも話せる人がたくさんいるので、いつか日本に戻って就職する時のことを考えると、需要はあれどもそれだけでは大した武器にならないか、とも思いました。

こうして行き先から英語圏の国はまず除外。

次に世界で仕事も多くありそうで、日本でも需要が大きい言語を使っていると言えば中国でしたが、これも本国から日本はもちろん世界に多く進出してコミュニティーを作っているくらいなので、わざわざ行って仕事があるのかな、と。

と、なればあとはスペイン語圏の国でしょう。

スペイン語はスペインだけでなく、中南米の多くの国で使われている言語で、アメリカ合衆国でも中南米からの移民が多いのでスペイン語が通用する地域も多いです。(アメリカ合衆国の南の方はスペイン語を話すメキシコから戦争で勝ち取った部分なので、元々スペイン語しか話せない人も多数居ます。)

それにスペイン語は日本では話せる人も英語や中国語を話せる人程多くはないし、スペイン語は中国語やフランス語程に発音は難しくないから習得しやすいし、今のうちに話せる様になっていれば2020年の東京オリンピックの時にはスペイン語通訳需要で仕事があるかもしれない、などと武器になることを想定しても将来性があるツールです。

これらすべてをひっくるめて、「わざわざ日本以外で働く必然性はないけど、働く場所が日本である必要もない」な、と思いまして。

「私は世界中で働けると思った」という一言になったのでした。

スペイン語圏の国に関しては、なんでスペイン本国じゃなくて中南米なの?とよくお尋ねを頂きます。

これに関してまずスペインを選ばなかったネガティブな理由から説明すると、滞在費が高い。仮にそれなりの給料の仕事を得て働けたとしても、EU全体で日本より物価が高いので生活費もそれなりにかかり、日本円に換算した時もレートが悪いので、その結果日本で働くのと大して変わらないのではないか、むしろお金が貯まるどころかお金が足りない、という事態に陥りそうです。

そもそも仕事がたくさんあるのかも疑問でした。南ヨーロッパの財政が厳しいニュースでは大概、失業率が高いことを言っている気がします。

中南米を選んだポジティブな理由は、まず先に述べた通りスペイン語を文化として学びたいわけではなく働く為のツールと捉えている為、より広い範囲で通用する中南米のスペイン語を学びたかった、ということ。(スペインで使われるスペイン語と中南米で使われるスペイン語はイギリス英語とアメリカ英語くらいの違いがあるそうな。)

それと経済的に中南米の将来性に期待している、ということ。はっきりと何かの統計を詳しく調べたわけではないですが、中南米の国々はまだ発展途上にあり、その分これから経済的にぐいぐい成長する伸びしろが大きいイメージがありました。世間もTTPの話題で盛り上がっていましたし。

さらに経済的に発展途上の国なら現地でお金を稼いで銀行に入れておいても金利が高そうだし、日本円に換算してもレートはこの先も上がっていきそうなので日本円に換算しても割が良くなるのではないか、と。

これら全てを踏まえて、ラテンアメリカで就職します、となりました。

中でもメキシコになったのは、就職活動を進めた中で偶然に決まったに過ぎません。確かに数ある中南米の国々の中でも、なるべく日本に近い方が(いざというとき少しでも早く帰れるので)いいな、と思ったりもしましたが。

現在進行形で日本の企業が多くメキシコに進出していることで、単純に今なら求人が多くあるのではないか、と思ったのです。それもスキルが無い私でもただ日本人というだけで付加価値がある(ツールが多い)求人が。

実際、求人は今までの経歴や経験職種だけで応募出来る求人が沢山あり、日本で仕事をしてきた、もしくは日本語ネイティブスピーカーというだけで売り手市場とも言える求人状況です。

こうして就職活動を経て、メキシコで働く様になったわけですが。

次回からは実際に行った就職活動について、詳しく書いていこうと思います。

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NIINA
2014年9月に始めた、お金、コネ、専門技術、語学力、彼氏、全て無し! の海外転職活動を終え、現在はメキシコのグアナフアト州にある日系の製造業の会社で働いています。 メキシコで働く中で日々思うことや地元情報をつづったリアルタイムのブログはこちら→ニイナさんの海外転職レポ