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海外生活で感じる国家間の政治問題

留学中に実感した国際政治問題

こんにちは。
トロントの気温も−10を上回るようになってきて、だんだん暖かくなってきました。3月は春が近づいてきたこともあり、ここトロントにもたくさんの人たちが集まり始める時期でもあります。

ここトロントには様々な国から様々な人種・宗教・価値観を持った人々が住んでいます。

当然そこには祖国同士の関係が現在進行形で悪かったり、水面下で争っていたりとお世辞にも良好な関係を築いているとは言えない国同士で、少し複雑な思いを感じる人達も少なくありません。

今回は、僕の身の回りで起きたちょっとした政治的な体験談を書いてみたいと思います。

最近ではだんだん一般にも浸透してきたかもしれませんが、現在我らが日本はお隣の二国とはあまり良い状況にはありません。

抱えている問題の分野は多岐に渡り、もう解決するのも面倒臭くなってくるレベルですが、残念ながらトロントにいる以上、日本人が韓国人や中国人と鉢合わせるのは必須と言っていいでしょう。

しかし、こういった状況に置かれているのは我々だけではありません。例を挙げると、インドとパキスタン。彼らは隣国同士で長年歴史的宗教的問題からお互いを目の敵にしています。そして、今一番タイムリーであるのが、ロシアとウクライナです。

僕にはロシア人の友達もウクライナ人の友達もいます。二人共トロントでできた大切友達です。ロシア人の友達は、日本というよりも日本人女性と政治の話が大好きです。たまに日本語で「ホッポウリョウド、カエシマス」と、自分は反ロシア派だとアピールしてきたりします。また、ウクライナ人の友人も歴史や政治の話が大好きで、自分で名言するほどの愛国者です。

ある時、偶然僕がロシア人の彼と話している最中にウクライナ人の彼の話をしてしましました。「しまった」と思った時には時既に遅し。ロシア人の彼から紹介してくれとせがまれます。渋々ウクライナ人の彼に連絡をとり、了承を得たので場所をセッティングしました。

その後、二人がどのような会話をしたのかわかりませんが、ロシア人の彼は後日こんな事を言っていました。「己の国を誇るのは良い。だがしかし、なぜ今彼はカナダに居るのか。真に国を誇っているのならば国に留まり尽くすべきだ。」と。

ごもっともです。本心では僕も声を大にして、カナダ在住の中国人・韓国人に言いたい。なぜなら、カナダ人や留学生が日本のことをあまり良く知らないことをいいことに、日本の悪評を吹いて周り、自国の素晴らしさを説いている人間がいるからです。

彼らがこちらのプログラム終了後故郷に帰るというのであれば仕方ないと納得できるのですが、ところが実は彼ら、現在進行形で永住権や移民の申請中である者がほとんどなのです。

彼らと在カナダ日本人の最も大きな差は、シャイかそうでないかです。前者は言うまでもなく我々日本人です。

日本人留学生・ワーホリビザ利用者の政治問題への無頓着さは危険

また、一般的な留学生やワーホリビザ利用者は政治や歴史経済には全く興味を示していないのが現状です。ここにまたもう一つ大きな差が生まれています。日本人の国民性と無知が祟り、反論・訂正ができないのです。

同じクラスの日本人女子大生が、以前韓国人5人と旅行に行った際何を思ったのか「韓国人は日本人のことが嫌いなんだよね?」と聞いてしまったそうです。

何が起こったかは言うまでもなく、韓国人の反日感情が一気に露出し場がざわついたそうです。彼女は何も知らない自分を呪ったそうです。

以前にも自国について少しでも知っておくことの必要性について、ここで言及したかもしれませんが、それはこういう状況にでも非常に役に立ちます。例として上げた女子大生の様な状況になってしまった場合でも、訂正をするのでは無く、このようなトラブルを回避することができるのです。

「知るは一時の恥、知らぬは一生の恥」とはこの事だなと思います。

それでは今回はここまで。少し固い内容になってしましましたが、これを機に日本のことに限らず自分の知っていること、知らないことを整理していみては如何でしょうか。

それではまた次回お会いしましょう。

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MIDORIKAWA SATOSHI
トロント在住。現在カレッジ進学を目指して勉強中。
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