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ベトナムのホテル業界の現状

ベトナムのホテル業界の現状

宿泊業を生業にして37年。

主に九州でリゾートホテルを経営してきた。

旅人を受け入れながら、自らもタビストとして2~3か月に一度は海外に出かける。

ここ数年はもっぱらベトナムを中心に東南アジアを訪れることが多い。

ベトナムでは、これまでカフェや日本語学校を手掛けてきた。

いずれは宿泊分野でも進出する機会を狙っている。

ベトナムにおけるホテル・飲食業界は2014年には売上高が170億ドル(360兆ドン)と5年前に比べ60%増となって急速な成長を遂げている。

業界が活発化している背景には、 外国人訪問者数の増加やベトナム人の所得向上に伴う観光需要の高まりなどがある。

日本企業のホテル業界への進出

日本企業のホテル業界への進出

しかし、ホテル業界でも全ての売上高が上がっているわけではない。

4星、5つ星ホテルでは昨年の平均稼働率は60.7%であり、前年比2%減となっている。

これは、対中関係悪化による中華圏の観光客減少に加え、ホテル建設ラッシュによる、客室の供給過剰状態が影響していると言えよう。

日系のホテルも進出を活発化させてきている。

特に日本企業の進出増加でビジネスホテル系が増えている。

だがその展望は決して生易しいものではない。

日系では、外資導入が本格的にスタートした90年代後半に「ニッコー・ハノイ」などがオープン。

その後2010年代に入り、日本企業の進出に伴い、ベトナムのホテル業界へのビジネスホテルの進出が相次いでいる。

特にハノイでは、2014年以降、新規開業や事業拡大が続いている。

ホテル施設内に露天風呂や和食レストランを併設するなど、差別化を図っているのが現状だ。

今後は、日本人だけでなくベトナム人の中間層以上を狙った内需向けの展開が図られる模様。

安心、安全、清潔、親切をどれだけ打ち出せるか、現地人の採用、教育も大事になってくる。

日本の企業がベトナムのホテル業界で生き残るには差別化と内需の確保がカギとなるだろう。

ボクが3つ星ホテルに投宿する理由

ボクが3つ星ホテルに投宿する理由

さて、話は変わるが、ボクは主に3つ星ホテルに投宿する。

インターネットで探すが、ピンキリある中でだいたい$20前後のところを探す。  

海外のホテルで目を見張るのはWi-Fi環境の良さだ。

むしろ日本が劣悪すぎる。

これがなければ世界で仕事ができない。

また、この料金で朝食付というのもありがたい。

いわゆるBandB形式だ。

気に入れば、1週間、10日間と逗留する。その場合、ホテル側との交渉が必要となる。

交渉成功すれば、低料金でグレードアップしてもらえる。

ホスピタリティはいまいちだが、それでも競争が激しいためサービス面でもだんだん向上している。

総じて他国に比べれば、ベトナムは宿泊料金が安いので長逗留できるのだ。

食事やビールも旨いし安い。

快適なセミロングステイが楽しめるから嬉しい。

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