ワーホリのアジア人が狙われる
バンクーバーは留学生の町といってもいいのではないかと思いますが、英語がうまく話せないアジア人は甘く見られたりします。
英語に自信のないあなたがワーホリで働いているとします。
英語がうまく話せないと、相手が言ってることに必死に聞き入り、理解しようとします。
そして必死に接客しようとします。
「これ崩してもらえる?」
紙幣を渡されたら、迷わず硬貨を両替することでしょう。
人の脳みそは不思議なもので、ちょっとしたことで注意を逸らされるものです。
過去の経験談を用いて実例を書きたいと思います。
詐欺師の手口
最近あった詐欺ケースをご紹介します。
私はコーヒーショップで働いています。
狙われたのは、ワーホリで働いている韓国人の女の子でした。
まだレジ打ちがスムーズでなく、英語も完璧ではありません。
気がついた時には、すでにカモにされていました。
おそらく、色々困惑させることを彼女に話しかけたのでしょう。
もしくは、いい人を演じていたのかもしれません。
コインを紙で包んでいるコインロールを見たことがあるかと思います。
手口は、そのコインロールを大きな硬貨、もしくは紙幣に変えて欲しいというもの。
絶対に両替してはいけません。
中身はワッシャー(薄い金属板状の部品)の塊です。
他にも、ある手口です。
コーヒーや安いスナックだけを買うんですが、支払いが古く荒れた5ドル紙幣です。
次に、「100ドル札を崩してくれ」とお願いされます。
この紙幣、両方偽札です。
詐欺師は、最初の偽札の5ドル紙幣で店員が見抜けるかを判断します。
そのあとで、100ドルを騙し取るんです。
これは以前見つかったカナダの20ドルの偽札です。
閉め処理をし、売上をカウントしていてレジの中から見つけました。
誰かが気づかずに受けたったんでしょう。
この状態だけでは受け取ってしまいますよね。
いくらクシャクシャとはいえ、20ドル札と分かるし、日本人だったらカナダドル紙幣に馴染みがないから疑わずに受け取ってしまうのではないでしょうか。。。
きっと「洗濯機に間違えて入れた」などとごまかして店員を陥れたんでしょう。
偽札と本物
この偽札と本物を比べてみたいと思います。
写真でわかるといいのですが、「BANK OF CANADA・BANQUE DU CANADA」と印字がある部分、本物はエンボス(凹凸)加工がされています。
指で触れると分かるし、仮に洗濯機に入れてしまった紙幣だったとしてもエンボスは残っているものです。
偽物の方はどうでしょうか。
明らかにプリントされた感満載です。
さらに、偽札には透かし絵もありません。
この偽札が見つかった翌日も勤務でした。
私がティル(レジ)をしていると一人の男性がやってきて、スモールコーヒーだけ頼んで、写真同様のクシャクシャな20ドル札を出してきました。
おそらく同一人物?
「これはクシャクシャで受け取れません」言うと「洗濯機に間違って入れてしまって。。。」と返ってきました。
なので、わざと天井の電球にかざし、透かし絵の確認をして、文字のエンボスの有る無しを確認して見せ付けてやりました。
「透かし絵もないしエンボスもない。洗濯したとしてもエンボスは残りますよ。」と言うと、「本物なんだけどなぁ」ってショックを受ける表情もなくキャンセルして店を出て行きました。
本物の紙幣を持ってる奴が「本物なんだけどなぁ」って言うはずないし、おととい来やがれって感じです。
レジをしていたのが私で良かったです。
もちろん、スタッフにもこの偽札の件は教育しました。
さらに、アメリカ紙幣を受け取れるお店もあると思いますが、同様に偽札が出回っています。
アメリカ紙幣は、紙質がチンケなので見分けるのが大変ですが、よくよく見れば偽物って気付くので、「怪しい奴だな」と少しでも感じる客が紙幣を出してきたら、自分を信じて紙幣のチェックをしましょう。
詐欺師でない普通の客が知らずに偽札を持っていることもあります。
慣れない海外紙幣、少しでも気になったら、迷わずマネージャーに確認を取りましょう。
ワーホリで働いてるみなさん、気をつけてくださいね。
パリで財布をすられた同僚
カナダに来る前、貿易会社で働いていました。
パリに出張に行った時の話です。
私と同僚は展示会の帰り、地下鉄を使ってホテルまで帰りました。
電車を降り、一人分くらいの細幅エスカレーターを上っていました。
路上に出た時、後ろにいたはずの同僚がいませんでした。
しばらくすると、ガッカリした感じの同僚がエスカレーターで上がってきました。
「財布をすられた」
いつも必ずバッグに財布を入れていた同僚がたまたま後ろポケットに入れていました。
エスカレーターは途中、踊り場を抜けて地上へと続くエスカレーターが続いていました。
踊り場に近づいた最初のエレベーターの降り口で、ひとりの男が携帯電話を落とし、それを同僚が拾ってあげたそうです。
携帯電話を拾わせる一瞬の隙で、ポケットの財布を抜かれたことに気付かない。
ほんのちょっとしたことで注意って逸らされるものですね。
同僚はまったく気づかず、その後ろにいた他の男性が、犯人を追いかけ財布を取り返してくれたというのです。
戻ってきた財布からは、すでに紙幣が抜かれていましたが、カードは残っていたので大した問題にはなりませんでした。
明らかに観光客を狙った犯行ですよね。
ワーホリで働いてる方のみならず、旅行で他国に行く際も気をつけてくださいね。
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