リタイア後は海外で
最近、海外でリタイア生活を送る事を考えている老人が多いようだ。
僕のフィリピンでのリタイア生活と、60代の男性達のフィリピンにおけるリタイア生活について、少し述べてみたい。
僕は1985年に、ビジネスで初めてフィリピンにやって来た。
その当時のフィリピンは、日本より30年は遅れているというのが僕の実感だった。
しかし、フィリピンでビジネスをしている内に、フィリピン人の底抜けに明るい所がとても気に入って、フィリピンでの駐在を希望するようになったのだ。
1987年より、晴れてフィリピン駐在としてマニラの駐在となった。
フィリピンで生活を始める
フィリピンで生活を始めてみると物価は安いし、南国なので冬の厳しさもなく極めて快適な生活を送れるようになり、また日本人に対する感情も極めて良好だった。
退職後はフィリピンで生活しようとの考えとなった。
僕には日本に妻も子供もいるが、子供達はすでに独立しており、妻は息子と同居している。
妻はフィリピンでの生活には全く興味がなかったので、僕だけがフィリピンでのリタイア生活を送る事になった訳だ。
老人になって一人で異国に暮らすのは流石に無理と思っていたので、フィリピン駐在中に知り合ったフィリピン女性と暮らすことを決心した。
既に長年に渡って付き合いをしていた事もあり、僕がリタイア後もフィリピンで生活をする事を、彼女はとても喜んでくれた。
彼女は年齢も30代に近づいている事もあり、子供をとても欲しがった。
僕は彼女と24歳も違うし、自分の年齢も考えて、子供を作る事は躊躇した。
だが、子供がいれば結婚していなくても家族としての絆が強固になる事、老人になって体に異常が起きても、面倒を見て貰える可能性の強い事も考慮に入れて、子供を作った。
僕との間に子供がある事もあって、彼女にとっては家族だとの気持ちが極めて強まったことは確かである。
こうして僕は、いつの間にか二人の男の子の父親になっていた。
上の子供はすでに20歳を迎えたし、下の息子も14歳にまでなった。
現在、僕はフィリピンで新しい家族を持ち、ここでの生活は万全とも言えるものとなっている。
無論、日本にいる家族も僕がフィリピンで家族を持っている事を知っており、黙認してもらう形となっているし、日本の女房とも離婚はしていない。
若い女性とリタイア生活を送るにはお金が重要
僕は極めて恵まれたリタイア生活を送っているが、日本で寂しく暮らしている老人が、フィリピンでリタイア生活を送る為の幾つかの助言をしたい。
僕らのような老人であっても、若い女性を相方とする事は十分可能である。
但し、お金がある事が最重要である事は言うまでもない。
カラオケなどで知り合った女性と生活を共にしようと、60過ぎてフィリピンにやって来る男性が意外と多いが、金の切れ目が縁の切れ目で、女性に逃げられる例が極めて多い。
困ったことに、本当に女性が惚れてくれたと思い込んでフィリピンにやって来る男性が案外多い事であるが、これはとんでもない間違いだ。
金づるになると思うからこそ、女性が一緒に住んでくれるのだと言う事を肝に銘じてほしい。
では、どれぐらいあれば、実際若い女性が一緒に住んでくれるかと言う問題となるが、結論から言えば多いに越したことはない。
しかし、別に厚生年金(月額10数万円)だけでも、田舎なら十分である。
ここで理解して欲しいのは、田舎で若い女性と住むとなると、大した金額ではないが彼女の一家も面倒を見る事になる、と言う事である。
お金の面でしっかりと覚えておく事は、一緒に住んでくれる女性に、自分が健康で生きている限り年金は入って来るが、自分が死んでしまったらその時点で年金が無くなる事を、よく理解させることである。
こうすれば、彼女もその家族もよく面倒を見てくれる。
また、お金は一度に渡すことは決してしてはいけない。
田舎ならば、毎週月曜日と言うように曜日を決めて、銀行より1万円か余裕があれば2万円程度を引き出して、生活費として渡す事である。
都会ではこの程度の金額では到底無理だが、田舎ならば全く問題ない。
こうしておけば月に4-8万円で済む。
なお、お金がある事が彼女に分かると家を新築して欲しい、車が欲しい等の要求が無限に出て来る事が多いので、この点は注意をすることである。
年金以外に遺産とか退職金とかの財産を持っているだろうが、これらについては彼女に教える事は避けた方が無難である。
何かおねだりされた時に少額(多くて1-2万円)のものを適当に買ってやれば十分である。
現金で渡すことは避けた方が良い。
フィリピンで結婚する時に気を付けたいこと
フィリピンは貧富の差が極めて大きい。
金持ちならば金銭感覚はしっかりしているが、貧乏人は金の使い方を全く知らない。
その為に、お金を持たせると、あった分すべてをごく短期間で使い果たしてしまう。
従って大金を持っている事が分かると、執拗にお金を無心する恐れが十分あるので、お金に関してはどんなに信用しても打ち明けない事である。
お金で問題を起こして、いつの間にか消された例が幾つかある。
それも、言わなければよい事を話したばかりの悲劇となった訳だ。
皆がハッとするような超美人の10代の娘を嫁にした60代の男がいたが、1億円もの金を2年程度で使い果たして、追い出されてしまった。
1億もの大金なら、外貨でそのまま預金しておく形で3%程度の金利は取れる。
こうすれば年間300万円もの金利が入って来るので、田舎なら天国のような生活が一生できる。
その上、元本は丸々残ったのに嫁さんの色香と甘言に迷わされて、無一文でおっぽり出された訳だ。
どんなに信用してもお金は自分の名義としておき、しかもその存在を明かさない事が、長生きもできて愛してもらえる条件となる事を忘れてはいけない。
子供ができるとその時点で、父親として、亭主としての地位が獲得できる。
子供に日本国籍を取得してやれば、絶対的安定した家長としての地位も獲得できる事になる。
健康で明るく過ごすことが大事。お金があればなお良し!
60代を過ぎてフィリピンでのリタイア生活を考えるなら、まず最初に、自分が老人であり、女性にもてるような年齢ではない事を自覚することだ。
大きな態度に出る事もなく、周りの人に喜んで受け入れてもらえる身分となる。
若い頃から男前だとうぬぼれの強い人は、爺様になっても夢を見ている人が多いがくれぐれも注意した方が良い。
毎日、鏡で老いぼれた顔を見て、自らを戒める事をお勧めしたい。
なお持病を持っていたり、健康に自信の無い方は、日本にいる事をお勧めする。
日本ならいざと言うときに何とかなるが、フィリピンではお金が全てである。
お金がなければ入院すらできないし、それ以上に、田舎ではまともな医療設備など皆無である。
健康で明るい性格なら、フィリピンで余生を大いに楽しむことができる。
また大金を持っている人なら、マニラの超高級住宅街で最高の生活をする事も可能である。
リタイアビザも、取得は極めて簡単で色々なカテゴリーがあるが、一番簡単なのは1万ドルを政府に預託して純粋にリタイア生活を楽しむことである。
ゴルフ三昧、夜の巷の徘徊等々、なんでもござれとなる。
運転手付きで車を借りて、夜な夜な遊んだ所で大した額とならないし、高級マンションを借りてもさほどの金額とならない。
酒場にはセクシーな女性が幾らでも待っていてくれる。
日本とフィリピンの往復生活で、王侯貴族の生活を楽しむことも問題ない。
日本ほどではないが、フィリピンでもかなり美味い物が食べられるので、こちらのほうも楽しんでは如何だろうか。
フィリピンは貧富の差が激しいが、金持ちの生活をするなら日本のコストで、フィリピンでの最高の生活を楽しむことができる。
奥さんを連れてフィリピンでメイドを3人ぐらい雇い、運転手付きの生活をしても、左程の費用とは思わないだろう。
日本人駐在員の奥方の多くが日本に帰りたがらなくなるのを見ても分かるだろう。
日本から飛行機で4時間程度の南国、マニラ。
お気に召したら、フィリピンでのリタイア生活を経験してみてはいかがだろうか。
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