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【概要】フォルケホイスコーレとは?

【概要】フォルケホイスコーレとは?

フォルケホイスコーレとは、成人向けの学校で、試験なしで入学できる学校です。北欧独自の教育機関と呼ばれており、学校では、芸術、体育、語学、福祉、国際、ジャーナリズム・・などなど、様々な科目を、生徒や講師との対話や実践で学んでいきます。

寮生活が基本となっており、学校によっては多様な国籍の生徒も多く集まります。

フォルケホイスコーレを選んだ際の基準やコツ

私は、ノーフェンスフォルケホイスコーレと、カルーフォルケホイスコーレを選びました。

元々福祉や教育が学びたくて、ノーフェンスに行き、そのあとは学校で実習をさせてもらえると聞いた、カルーに行きました。また、カルーは語学が有名なので、それもあってカルーに行くことを決めました。

※ただしどちらの学校も今日本人にとても人気があるので、注意が必要です。実際にそれぞれの学校に行った人に、対面あるいはフェイスブックグループにて、どんな様子かを聞いていました。

なぜフォルケホイスコーレに行くのか(デンマーク人と日本人それぞれの理由)

日本人だとある程度目的を決めてきている方が多く、例えばデザインを学びたかったから、デンマークの福祉や教育を学びたいから、というように自分がすでに学んでいることや実践していることに結びついた目的であることが多かったです。

一方デンマーク人については、大学に入る前に、どんな学問に興味があるか確かめたい、人助けが好きだから、障がい者と健常者が同じ学校で学ぶ環境に興味があった(これまでや今後の進路には関係なくても。)という理由や、自分の進路について再度考えたい、定年後の趣味として、というように自分が少しでもやりたいからやる!というような考えのもと、様々な理由で参加している方が多く、日本人との考え方の違いに驚かされました。

普段の授業の様子

普段の授業は、実践や生徒同士での対話がとても多いです。小-高校までの授業というより、大学のゼミのようなイメージ、というのが分かりやすいかもしれません。特に印象に残っているのが、グループワークで、コミュニケーションに関連して新しいゲームを考えたり、福祉の現場の指針について考えたり、様々な施設にいって話を聞いたりしたことです。

語学を学んだカルーでは、机上での勉強ももちろんありましたが、スポーツを通じて勉強したり、後半ではデンマーク人も交えて、政治的テーマなどについてディスカッションするクラスに参加したりしました。

施設見学の様子

2つの学校をあわせて、本当に色々なところに行かせてもらいました。例えば少し高級なスーパーの働き方を見せてもらったり、小学校に見学にいったり、介護施設、ホームレス支援をしている団体、依存症の方向けのカフェ、サステイナブルな暮らしをしている村(エリア)への訪問などがありました。福祉が手厚いデンマークにも、ホームレスの方がいるというのは衝撃を受けました。

短期研修者との話合いから

ノーフェンスフォルケホイスコーレでは、福祉関連で多くの日本人の方々が研修に来ていました。特に、介護施設や教育施設から来ている方も多く、その方達と話すのもとても楽しかったです。

日本の教育(特にインプット)や教員側の努力にも改めて気づかされましたし、他にも中国でデンマーク式のような幼稚園を立てる計画がある、というように中国人の人から話を聞いたときは驚きました。短期研修は、カルーの方ではなかったので、あるところとないところがあるみたいです。

学校に行くメリット

学校に行くメリットとしては、様々な人的ネットワークができたことだと思います。

デンマーク人の先生や友達とも仲良くなれたので、そのつてをつかってボランティアに参加したり、社会人経験のある友達にレジュメを見てもらったり、デンマーク人の友達のクリスマス会に参加させてもらい、デンマーク文化を体感したり・・と、素敵な体験ができました。

デンマーク人と日本人のハーフの子が言っていたのですが、デンマーク人は仲の良い人同士で固まりたがるので、新しい人と仲良くなるのは少し難しいと言っていました。でも、フォルケホイスコーレでは、人との出会いを求めている人が多いので、周りと仲良くなりやすい、と語っていました。

確かに、学校に通わずにバイトから始めようとしたら、まずどのようにバイトを探したらいいかもわからないですし、拠点もないし、レジュメに記載したい保証人(Reference)的な人も見つからなさそうだな、と思いました。ただ、学校はだいたい6か月前後のコースが大半なので、最初からワーホリで行くと、残りの期間が短くなってしまう、というのはあると思います。

しかしながら、周りを見ると働くには半年でも十分だと思いましたし、学校にいったからこその学びがとても多かったので、私は人によりけりだと思います。(最初は学生ビザで来る、という手もあります。)

学校を通した成長、得たもの

語学に言えば、デンマーク語も英語も伸びました。当初は中学生1年生の英語レベル位のデンマーク語も、最終的にはアポなしで施設見学ができるようになったり、バスで隣になった女性と政治について語り合うこともでえきるようになったりしました。(もちろんまだまだネイティブにはおよびませんが・・。)

英語に関して言えば、これまでTOEICの最高は730点くらいでしたが、帰国前にドイツで受けたら、過去最高の860点になり、嬉しくなりました。

ただ、それだけではなく、人間的成長や視野が広がったことが一番大きな学びだったなと思います。

例えば、学校にはほぼ確実に難民の子がいるのですが、難民の友達の話を聞いて、家に政府系の人が来て脅され金品を略奪された挙句、帰り道に拳銃で狙われ、間一髪のところで逃げおおせたという話や、自国の警察らに拷問をうけ、片眼が見えなくなったという話を聞いて、自分はなんてめぐまれている環境に育っているのだと思いました。

難民の人の話がより身近に感じられるようになりました。日本の難民受け入れは数%くらいなので・・・。

他にも、私は自己肯定感が低めなのですが、デンマークで出会った友達にたくさんの温かい言葉をかけてもらい、自分はそのままでも良いのだ、というように自分自身を受け止めることができるようになったと思います。

また、ゆったりとした時間の中で、自分がやりたいこと、自分の性格というものを改めて考え、気づくことができたのも、大きな収穫でした。

正直デンマークに行く前は多くの人に反対されましたし、私自身も仕事が見つかるかどうか不安に思うこともありました。でも向こうで頑張れば、きっとアピールすることは多いと思いますし、前職でしっかりとやり切っていれば、再就職はいくらでもできるのだなと実感しました。

ちなみに私の会社は、私がいる部門に私以外3人ワーホリなどを経験した人がいます。

ぜひ、デンマークで素敵な学びを持ち帰ってほしいと思います!!

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教育に興味があり、2017年からデンマークに1年ワーホリで滞在し、教育について学んでいました。小学校での学童ボランティア、フリースクールでの実習もさせてもらいました。ブログもよかったら参考にいてください。インターンシップの見つけ方、デンマーク人にお墨付きをもらったレジュメの書き方なども書いています。