フリーターの僕のフィリピン留学体験談
大学卒業度、就職しようと考えていたけれども、心のモヤモヤが晴れなかった。
そんな気持ちで就職しても仕方がないと考え、内定先を断り、フリーターに。
その後、いろんな人に会い、いろんな場所に行きながら、「よし、東大で勉強しよう」と考え、大学院を受験。
この東大を受験するに至った経緯はまた後日お話します・・・。
そして、合否の結果を見ないまま、次はフィリピン留学の道へ。
フィリピン留学を選んだ理由は、「安く、手軽に」の謳い文句にやられたのと、自分が若いうち、時間があるときに海外に長期滞在しておきたいという2つの浅はかな理由だった。
エージェントを選ぶときは、とにかく“安さ”を基準で選んだので、大手は外した。
そこで、まだできたばかりの会社で申し込んでみた。
ちなみに、その会社は今、合併して別の会社になっているそうだ(笑)
行き先はフィリピンのセブ島だ。
そして、選んだコースはTOEFLコース。
TOEFLコースはまだ真新しいコースなので、「割引を提案すれば絶対安くなる」と考えていたからだ。
案の定、かなり安くしていただき、通常の約半額の費用で、フィリピンのセブ島に留学することが決まった。
留学期間は約4ヶ月。
そして、来たるべき9月6日。
僕はフィリピンのセブに降り立った。
セブではひたすら英語を勉強する日々
セブ島の空港を一歩出た瞬間のあの人の群れ。
英語が全く話せない僕、アジア圏の国に行くのが初めてな僕、ひとりで海外に行くのが初めてな僕。
要するに何もかもが初めてな僕には、一生忘れられない瞬間だ。
感傷に浸っているわけにもいかず、よくわからない言語が大声で飛び交い、ひたすら手を引っ張られるのを払いのけながら、日本人スタッフを探す。
探し始めて20分後にやっと発見。
とりあえず宿泊する、寮に到着し、ひと安心。
部屋は4畳くらいで簡易ベッドと机と椅子が設置してある。
留学というよりは、ちょっとした監獄に来てしまったように思う(笑)
その夜は遅かったのでとにかく寝ることにした。
外からは深夜にもかかわらず車から大音量の音楽が。
でもそれは僕にとって好都合だったのかもしれない。
初めての留学、初めての海外である、フィリピンのセブ。
いきなり、音も何もない世界だったら怖くて仕方なかっただろうから。
夜が明け、初日の授業が始まった。
セブでのTOEFLクラスはほぼマンツーマンなのだが、ひとりだけクラスメイトがいた。
彼は僕より3つくらい年上だったが、大学生らしい。
高卒で働いてから、大学へ行ったそうだ。
大学時代は均質な背景しか持っていない人たちと絡むことが多かった。
それだけに、留学先でこういう特殊な背景を持つ人間に出会うのは、やけに新鮮に思えた。
ちなみに勉強の方は・・・・わからん。わからん。わからん。
こんなに分からないと感じたのは、僕が小学生の時に、興味本位で自分のアソコをエアガンで撃ったのと同じくらい分からんかった。
このエアガン事件の話も別の機会にぜひしたいと思う(笑)
後で気づいたのだが、TOEFLコースは英語をある程度理解している人が選ぶコースらしい。
そんなこととは留学前には全く知らなかったので、とにかくがむしゃらに勉強した。
宿題も多いし、朝のコースも夜のコースもあるけど、とにかく勉強した。
初めの2週間でフィリピンから日本に本気で帰りたくなった。
なんでフィリピンにいるんだろうと思い出した。
が、そんなことも言ってられず、毎日がせわしなく過ぎていった。
留学1ヶ月目で語学力が向上
セブでの生活も1か月が経った頃、なんとなく自分の語学力の向上が感じられた。
授業が苦じゃなくなっていたし、ハウスキーパーのフィリピン人とも仲良くなったりして、毎日が楽しくなっていた。
ただし、留学先での日本人との人間関係を除いて。
元来シャイな僕は人付き合いが苦手、さらに学生の「うえええええい」という軽いノリがどうも苦手だった。
ほぼ同い年なのにね(笑)
だからいつもフィリピン人とつるむようになっていた。
日本人と絡んだとしても社会人がメインだった。
でも、そんなセブでの生活が、かえって僕の語学力の向上にとても役に立ったと自負している。
警備員のおっさんとセブの風俗のことを話したり、屋台のおばちゃんと世間話したり、ジムのにいちゃんと筋トレで競い合ったり、可愛い店員さんとおしゃべりしたり。
そんなこんなで瞬く間にセブでの生活が2か月過ぎた頃。
衝撃の事件が起こるのだが、それはまた次回。
〜次回「留学で語学学校の先生との恋愛した話」に続く〜
フィリピンでの生活で学んだ大切なこと
フィリピンでの留学期間は4ヶ月という、短い期間だったけど、最高に楽しい日々だった。
他にも、フィリピン留学中は大地震があったり(ボホール)、大型台風がきたり(ヘイヤン)災害やハプニングがたくさんあったけど、やっぱり印象に残っているのは、フィリピンで出会った人たちだ。
笑顔に溢れ、優しく、のんびりとした、フィリピンの国民性に癒されまくった。
特に、フィリピンは家族への価値観が全然違う。
何があっても家族を優先させる。
仕事なんて二の次だ。
留学中、よく現地のフィリピン人に聞かれた。
「なんで家族より仕事が大事なの?仕事の変えは効くけど、家族にとってあなたは一人しかいないのよ?なんでみんないろんな理由をつけてやりたくもない仕事をしてるの?お金そんなに稼ぎたいの?」
うわあああって思った。
他にも、「あなたがどこの大学でどこの会社に勤めてるとか関係ない。あなたはどんな考えを持っていて、どんなことができるの?」
またもや、うわあああ。
自分めっちゃ甘いやん。
ほんとにあまちゃんやん。
うわあああああっ。
もちろん、フィリピンでの黒い部分もたくさん見てきた。
あまり、直視したくないフィリピンでの現実だ。
その一つに、フィリピンでの路上生活者が挙げられる。
ストリートチルドレンと一緒に行動した時、僕は彼らの行動に興味がわいた。
「お金をもらった後、彼らは何にお金を使うんだろう?」
現実は、けっこうショッキングだった。
彼らはもらったお金は食べ物に使わない。
麻薬に使うのだ。
ラグビーという麻薬は1袋2ペソ(4円)くらいで、フィリピンでは普通に食べ物を買うより安い。
それに簡単に満腹感を得られるから手っ取り早いんだとか。
とにかく、僕の人生の価値観や考え方はフィリピン留学で大きく変わった。
本当に変わった。
言語だけじゃない、それ以上に多くの大切な“気づき”を得た。
ぜひフィリピンでも、どこでもいいけど、今まで自分がいた環境とは圧倒的に違う環境に少しでも長い時間滞在してほしい。
そして、現地の人と交流してほしい。
日本人と絡むのは簡単なことだ。
せっかく時間を削ってきてるなら、ぜひとも現地の文化や価値観も吸収して、日本のためになにができるかを考えてほしい。
海外に出て初めて、日本の良さがわかるし、日本人としての自分の価値もわかる。
英語はただの手段だ。
いくら英語がうまくても自分の考えがなかったらそれはなにも機能しない。
いろんな考えが磨くためには、チャレンジングなことをすること。
じゃないと、人として魅力がないと判断される。
いくら英語がつたなくても、自分の気持ちや想いがあれば彼らは聞いてくれる。
ちなみに、フィリピン留学はめっちゃオススメ!
女の子も可愛いしね!!(笑)
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