1,968 views

多文化主義国家であるということ

多文化主義国家であるということ

今僕はワーホリでトロントにいるわけですが、ワーホリで人気がある国と言えば他にもオーストラリア、イギリス、アイルランド、ニュージーランド、ドイツ等が挙げられます。

以前の自己紹介記事にて少し触れましたが、僕は伸び伸びとした新たな価値観を得たかったのと、若いうちに海外で働き自分を試してみたいという思いで日本を離れる決断をしました。

ただ実は僕はカナダにこだわりがあったわけでも、カナダが特別好きだったわけでもありません。訪れるのも初めてでした。

なんなら昔ドイツ語をちょこっと勉強していたため、初めはドイツへ行こうかとも思っていたくらいです。笑

そもそもカナダという国を選んだのは今の彼女がカナダ国籍を持っているため一緒に移り住むならカナダだねという話を随分前からしていたからです。

もともと日本の会社で3年くらいは働いた後海外へ出ることは決めていたものの、国に対する執着は特になかったため僕の場合はそんなもんです。笑

本日はそんな僕が実際に4ヶ月以上住んでみてカナダを選んで良かったなと思える点について考えてみたいと思います。

まず、カナダに住んでみて一番好きなのがコレです。カナダはオーストラリアと同じく、移民を多く受け入れてきた多文化主義の国家として知られております。

電車の乗客、アパートの隣人、スーパーの店員などなど、普段暮らしていると様々な場面で異なる文化的背景を持つ人たちと接することになります。

最初はいちいちその多文化性に感動していたのですが、今ではそれが当たり前となりました。

もちろん異文化に対して尊重し合っているのが前提ですが「何人のDoga」ではなく、「一人のヒトとしてのDoga」として見てもらえます。

外見がどうのこうのではないのです。とてもオープンな気持ちになりますね。

先日のイースターパーティに参加した時も参加していたカナダ人の方とカナダの多文化性について話をしたのですが、彼らいわく「カナダは今、MulticulturalismというフェーズからDiversityという言葉を使うフェーズにあるのでは」と仰っていたのが印象的でした。

各々の文化が対等に尊重し合い並存する前者に対し、各々が交じり合い、文化間の垣根がなくなり、それが当たり前の状態なのが後者なのかなと理解をしました。

それは逆説的ではありますが、主観としては「自分たちが異なっている」といちいち意識しなくなっているような、限りなくフラットに近い状態だと思います。

もちろんカナダもまだまだ文化間、ジェンダー間、宗教間の問題はなくなりません。ただこの国からは「多様性を大事にしていこうとしているベクトル」は強く感じます。

そんなベクトルを感じられた時こそ、住んでいて居心地が良いなと改めて感じるものです。

言語のアドバンテージ

言語のアドバンテージ

僕は日本を離れるという決断をした時、できればしばらく日本には帰らないつもりでした。

移住することも視野に入れて会社も辞めましたし、貯金もしてきましたし、現地の情報収集もしてきました。

そんな時、移民に寛容で、ワークビザのサポートを受ける日本人も一定数いるカナダはとても魅力的だったのです。

周りにもカナダに移り住んだ友人や、留学していたという友人も比較的多かったですね。

もちろん簡単に企業からビザサポートを受けられるという話ではありません。そんな甘い国などどこにもありません!

現地のローカル企業でビザサポートを受けようとしても「現地のカナダ人の雇用を妨げない、その人を雇う正当な理由」がなくてはワークビザの発行はされません。下手すると仕事すら得られません。

技術者やシェフ、専門家が現地就職やビザサポートを受けるのに有利と言われる所以がこれです。やはり手に職があるというのは強いと思いますね。

そのため日本や日本語とは無関係の現地企業へ就職するのはやはりかなりハードルが高いと言えるでしょう。

ただ日系企業も多く、日本人も多いカナダ(トロント)は、英語と日本語を話せるという価値を生かすことができるニーズがあるのも事実なのです。

まぁ英語が話せる日本人なんてトロントには山ほどいるわけですから、それだけでは大したアドバンテージにはなりませんので、結果的に日本の会社で働いた経験があってこそ今があるのだなと僕の場合は思っております。

新たに「日本語を活かしてできるビジネスとして他にどんなものがあるのだろう」という考え方も生まれるようになりました。

そんなことを言う僕もまだ会社からビザサポートを受けていないため、今後将来的にはその辺りの実情を身をもって体験していくことになるわけですが…。

英語圏以外の国へ行くと、やはり英語と日本語だけではなく、その現地の言葉を話せなくては色々苦労すると思います。

また新たに英語以外の外国語を仕事ができるレベルまで仕上げようとするとそれなりに時間もかかっていたことでしょう。

その点今まで学んできた英語が使えるカナダでは、その分の時間的/労力的ロスがなくてすみますので、僕はそこをポジティブに捉えています。

(英語学習に引き続き苦しんでいるというのは事実ですが・・・)

以上こんな感じで、結果的に今ではカナダで楽しく暮らしております。

外国で暮らすことになった以上「カナダで良かった」と思えるような生活の仕方をする方がより建設的ですし、それくらい柔軟な考え方を持っていなければどこへ行っても苦労するのではないでしょうか。

皆さんは何で今住んでいる国を選ばれましたか?

The following two tabs change content below.
現在トロントで「土地に縛られない生き方」を探求し、仕事片手間にブログをつけながら暮らしているDogaです。 ブログ「DOGA² Blog B面」では、ワーキングホリデーに関することからトロント情報、ガジェット情報、商品紹介、海外生活情報など幅広く綴っております。