世界の絶景にはあんまり興味ないことに気づいた
結論:特に人間の息吹が感じられない自然は本当に興味がない。
ペルー・ボリビア・チリ・ブラジル・アルゼンチン。
楽しいことは沢山ありました。
仕事じゃなければ、おそらく二度とこないであろうなー。
再訪希望なし!!笑
これ以上の長期滞在も不要!!笑
さて、本題。
世界一周に行く人の目的を聞くと、まぁ9割以上の人が「絶景」を希望しているという想定通りの状況に気づきます。
ご多分に漏れず私も絶景を見に行ったのですが・・・。
イグアスの滝、マチュピチュ、鏡張りのウユニ塩湖、乾いた塩湖、チリのイースター島などなど。
今日のテーマは『死ぬまでに生きたい!世界の絶景』に興味がわかない理由。
本日私は、アルゼンチンサイドからイグアスの滝を見てきました。
帰りのバスで、隣になったスペイン人男性と話をする。
彼「イグアスどうだった?感動したよな。」
俺「うーん。ごめん。南米に一ヶ月いて絶景には少し飽きてきたよ」
彼「(おー何を言うんだこのクソジャパニーズがーという顔をしつつ)
そういえば、ここのイミグレで出国スタンプ押すのかな?」
俺「たぶんね。ほらバス止まったし行こうぜ」
〜中略〜
ブラジルに戻り、彼と別れたあとに考える。
旅の当初から思っているんだが、俺ってやっぱり絶景に全く感動をしないぞ。
特にイグアスとか・・・ただの滝じゃん。
華厳の滝よりちょっと大きいだけだよ笑
なんでだろう?
興味の湧かない理由
1、景色が想像できてしまう
もう30歳の大人です。ある程度景色が想像できます。そしてその想像を想像を超えてこない絶景のなんと多いことか。
特に滝なんて想像が容易。山の頂上から見る町並みも然り。
2、自然の中に人間の息吹がないと心が動かない
これが一番大きな理由で、自分の嗜好にもなってしまうんだが。。。
マチュピチュは、インカ帝国にとってそれほど重要な遺跡ではないものの、確かにあの時代に人が生きていた形跡があり、素晴らしい灌漑技術と、農耕技術をもっている。
にもかかわらず、村の皆がスペイン語を話してキリスト教を信奉している切ない状況。高度な文明がなぜ衰退したのか。
だとか、
イースター島の先住民族は中国大陸の民族移動のあおりを受けて、陸から3000kmも離れた孤島に移動せざるを得なかった。何もないあの島で、信じる対象としてのモアイ像。そしてそれを否定する内戦と新たな文化(鳥人儀礼)の萌芽。
一転、海と陸地のつなぎ目が明確に整理されていない、あの手つかずの自然との対比。
だとか、
ウユニ塩湖は自分の想像を超えた唯一の自然だったが、それに加えて、塩湖の塩を輸出する取り組み。
また、どうやらあの塩湖の地下にあるリチウムの埋蔵量は世界屈指らしく、再開発のニオイと、その割りに観光産業に全然力の入ってないウユニの町並みのギャップ。
唯一あった、高級コンドミニアム宣伝の大きな看板に資本主義のニオイが漂う。
タスコも、テオティワカンも、クスコも、過去や今に間違いなく人がいた息づかいが感じられるんだが・・・どうにもこうにも、イグアスの滝にはそれがない笑
人間が関わった息吹が感じられないと、感情移入ができないっす。
3、感動の耐性ができる
絶景は非日常だからいい。
当たり前だけど、想像をちょっとだけ上回る絶景を、毎日のように見ると、正直感情の耐性ができちゃうよ。
番外編の理由
「わーーーーすごい!キレイーー!もう死んでもいい!(言語問わず)」
「うおーーやべえなこれ。(言語問わず)」
などという、周りにいるいる人の感嘆の声が、一層僕を萎えさせる。
この景色見ただけで死んでいいはずなかろうが笑
以上がメインの理由です。
定型文に飽きてしまった
特に南米に関して言えばブラジルとベリーズ以外は全部スペインの植民地だったので、文化と街のテイストが似ている。
違うのは経済力からくる建造物の完成度か。
ピンチ→努力が最初は失敗→でもなんかうまくいく→ヒロインとベロチューでハッピーエンドがハリウッドの方程式だと僕は思っていますが。
こんな感じで、
先住民族の大切な場所→ぶっ壊すけど土台が勿体ないので再利用→その上にでっかい教会立てる→目の前をでっかい広場にする。→キリスト像作りまくる。
というスペインの植民地支配施策の定型文に僕自身が完全に飽きてきた。
なんか、書き出すと俺南米嫌いなのかな?
いや、そんなことはない。
素敵な出会いは沢山あったが、それはまた次回書きましょう。
以上が、絶景にどうしても強い興味をもてない理由→絶景スポットが多い南米の再訪を希望しない理由でしたーーー。
そして、南米行くのにパタゴニア行かないのもったいないよーという質問に、
「あそこ物価が高いからさ。」と答えていた僕の本当の理由はこれです笑
あ、ブラジルはポルトガルの文化圏なのでもうちょっといても良かったかなと。
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