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目的が見つからなかった日々

目的が見つからなかった日々

僕が高校時代に世界一周することを本気で考え始めた頃はまだ、具体的に何をすればいいのか、自分は旅に出て一体何がしたいのかさえハッキリとしていなかった。

ただ漠然と広がる妄想や「世界一周」と言う言葉に自己陶酔していただけなのかもしれない。

目的も方法も持たず、見知らぬ土地で自分は何が出来るのか・・・違う。

世界遺産や世界の絶景を巡る旅・・・違う。

自分探しの旅・・・違う。(これ未だに意味が解らない(笑))

思い付く旅のスタイル。そのどれもが納得出来るものでは無かった事を覚えている。

でもそれが何となくでもまとまらないと出発さえできないと感じていた。

この当時まだ日本を出たことが無かったので、想像だけでは限界があった。

とりあえず海外に出てみよう!!そうすれば何かが解るかもしれない。

高校の最後に3週間カナダでホームステイをした。

まだ出発できない・・・。

二十歳の時に友人とグアムへ遊びに行った。

まだ出発できない・・・。

コレと言うものが見つけられないまま、オーストリアへワーホリすることにした。

結局2年間滞在したオーストラリア生活の中では見えてきたものがあった。

今なら出発できる!!!

オーストラリアで見えてきたもの。

それは、”世界には色々な人がいるという事”だった。

どうぞ「そんな事高校生の時点で解らなかったのか」と鼻で笑ってやってほしい。

しかしその”本質”をほとんどの人は理解していないように感じる。

“キレイゴト”はもういい。

オーストラリアでは本当に多くの人々と出逢った。

日本人、オーストラリア人、台湾人、香港人、中国人、韓国人、フィリピン人、マレーシア人、タイ人、ベトナム人、ミャンマー人、インド人、ニュージーランド人、ドイツ人、フランス人、イタリア人、マルタ人、オランダ人、スペイン人、フィンランド人、スウェーデン人、ノルウェー人、エストニア人、イングランド人、スコットランド人、ロシア人、ブラジル人、チリ人、カナダ人、アメリカ人・・・友人たちの顔が浮かぶ。

彼らと出逢い、仲良くなり、一緒に生活する中で、もっと彼らの事を知りたくなった。

彼らが生まれ、育った場所に行きたい!!

現地の空気で呼吸し、現地の食べ物を食べ、現地の人々と関わり合いたいという気持ちが日に日に大きくなっていくのを感じた。

会話や写真だけではわからない、リアルなその場所を見たい。

噂や定説に踊らされず、先入観を捨て去り、リアルなその場所を見たい。

嫌な気持ちになってもいい、とにかくリアルなその場所を見たい。

むしろ現地で生活しているような旅にしよう。

こうして僕の世界一周旅のスタイルが決まった時には、10年という月日が流れていた・・・。

時代はローカル旅!?

時代はローカル旅!?
旅のスタイルにも流行が存在する。

世界遺産巡り、絶景巡り、寺院巡り、観光スポット巡り、ビーチ巡り、アクティビティの旅、美食の旅、現地で稼ぎながらの旅、ヒッチハイクの旅、自転車・バイクの旅・・・。

世界一周旅人は特に「何か人と違うことがしたい」という思いを抱いている人がほとんどではないだろうか。

でも結局何をすればいいのか方向性が定まらないまま旅に出てしまい、とりあえず観光スポットを抑えています感のある旅人に出逢った時に感じる壮大な矛盾は、言葉では言い表せられない。

これが「世界一周」という言葉が持つ魔法に踊らされているタイプの旅人である。

近年はネット上に旅の情報は溢れている。

世界一周旅なんてしていると、時折観光意欲が低迷するのは当たり前だ。

それをいち早く感じ取った旅人の中で、密かにブームが起きそうになっているのが(やっと本題!!)ローカル旅である。

※ローカル(Local)・・・地元の、現地の

楽しむ4つのコツ

楽しむ4つのコツ
今回はこれまで約5カ月間ローカル旅を続けてきた僕が、「ローカル旅をどのように満足のいくものにしていくか?」そのコツを4つ紹介したいと思います。

【現地語を少し覚える】
現地語を少し覚える
やはりなんだかんだコレは大きいです。現地人と仲良くなることがローカル旅の第一歩です。
人は共通点のある人と仲良くなる傾向にありますよね。でも、顔立ちや肌の色を変えることは出来ません。そうなると言葉を現地人に合わせてあげる事が重要になってきます。
簡単な言葉だけで大丈夫!実際「こんにちは」「ありがとう」を言える旅人は結構います。
そこから少しだけ踏み込んで「これいくら?」を言えるようになれば、向こうは「おぉ!」ってなりますし、観光客だからと値段を吹っ掛けられる率は低くなるように感じます。

【英語堪能者にはインタビュー】
英語堪能者にはインタビュー
英語が出来ないのは日本人だけではありません。
貧困層は特に、学校へ通うことも出来ず10代前半のうちから実家の仕事を手伝っていたという人は多いのが現状です。そんなの英語を覚えられるハズありませんよね。
でも中には頑張って独学で英語を勉強した人や、実家が金持ちの為学校で勉強出来た人もいます。もしそういう現地人と出逢ったら、その国を歩いていて疑問に思った事なんかを聞いて見ましょう。きっと快く教えてくれます。
その為に少しは英語を話せるようになっておく必要があります。

【町の名前で決めたりする】
町の名前で決めたりする
ローカル旅を目指すなら、訪れる町選びが重要になってきます。
大都市や観光メインの街へ行っても、あまりローカルを感じることは出来ません。都会で暮らす人々は忙しく、観光ガイドは金のことで頭がいっぱいだからです。
そんな時僕がどのようにして行き先を決めるか。地図を広げこじんまりとした町の中から「この町の名前かわいい」とか言って名前で決めたりします。これマジです。
先ほど述べたように、いかに先入観を捨て去り現地人と向き合うかというポイントがこれに当てはまります。言い換えると、元々その町の事を知らないのだから先入観というものがそもそも無いのです。
嘘と思うなら一度試してみて下さい、楽しいですよ!

【気持ち的には生活】
気持ち的には生活
高い服を着て、高いレストランで食事をし、移動はタクシーばかり。これでは現地人と仲良くなるのは難しいです。現地人の暮らしがそうではないからです。これではただのカモに成り下がるだけです。
現地に着いたら周りを見渡してみて下さい。現地人の中で流行っていそうなものは何か?現地人で混みあっているお店は安くて美味しいことが多いので、結果的に節約にも繋がります。
僕はよく公園や川沿いに座り、人間観察していたりするのですが、時々暇な現地人に話しかけられたり、物乞いに会ったりもします。これが意外と楽しい。
あとは、旅から一歩踏み込んで仮に自分がここで生活するとしたらというイメージをします。スーパーで物価をチェックしたり、その国の最低賃金を仲良くなった現地人に聞いたりですね。
現地に暮らす日本人に話を聞くのも、また違った視点からの意見が聞けて楽しいハズなんですがまだ出逢えていません。どなたか僕と出逢って下さいませんか?(笑)

正解の無い世界一周

正解の無い世界一周
ローカル旅の難しい所は、ゴールや正解が無い所です。

世界遺産や観光スポットへは行ってしまえばそこがゴールで、それ以上も以下も無い。

それを否定する気は微塵もありません。

ローカル旅は時に、それ以上や以下に化ける事があります。

ビジネスチャンスだって転がっているかもしれません。

でも詰まる所は、せっかく旅に出たのだから面白いものにしたいという思い。

そして実際僕はこれまでこうして楽しめてきたから。

「あぁこんな旅のスタイルもあるんだなぁ」と、一人でも多くの人に届くといいなと思います。

※旅にも髪型にも正解なんて無い。それに気が付いた時、僕はスキンヘッドにした(笑)

長々と偉そうな事ばかり書き綴ってしまいましたので
「じゃあお前はどんな旅してんだよ!?」と思う人もいるかもしれませんね。

そんな人はどうぞ僕の個人ブログをご覧ください。

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2015年2月8日(日)より世界一周の旅をスタート。 ブログも更新しています。