イタリアの街を歩いていて気付いたこと
海外で旅の最中に、ちょっとのどが渇いた時はどこでドリンクを買いますか?
または、電車、地下鉄の移動の際は切符をどこで買っていますか?
キヨスクみたいな店頭で買われていますか?
イタリアを旅していて思うのは、日本のように街中に自動販売機を見かけることは、殆どないということ。
駅や地下鉄のホームで見かけることはよくありますが、それ以外の街角、道を歩いていて住宅街で自動販売機を見かけた記憶がありません。
いつだったかかなり前に聞いた話で、誰かが言っていたのですが。
これはイタリア国内の話ではないですが、街中に自動販売機(ジュース、たばこ等)を置いておくと、その販売機ごと盗まれてしまうと。
だから街中には自動販売機は置いてはおけないのだと。この話を聞いた時、とても驚きました。
だって、あんなに大きくて重たい機械を持っていく?!
その発想、日本では考えられないですが、国が違えば環境も人の考えも全く異なるわけですから、有りえない話ではないのでしょう。
それを思うとコンビニが24時間営業し、パン、果物の自動販売機まである日本がいかに平和な国なのかと思う限りです。
自動販売機でコーラを買おうとしたら…
イタリアでの自動販売機の思い出を書かせていただきますね。
旅行中は殆ど店頭での対面販売でジュースも切符も購入していました。
今思うと街中に販売機がないから、必然的にキヨスクやバールで店員さんとの対面で購入していたんですね。
もう5年前になるでしょうか。ローマのホテルに宿泊した時のこと。
受付のすぐ近くの奥の部屋に、ジュースの自動販売機を見かけました。
「あ、自動販売機!」
その時、イタリアにも日本みたいなジュースの販売機あるんだ!と思ったのを覚えています。
街の中では見かけませんでしたから。
喉が渇いていたので、1本買ってお部屋に持っていこうと思い、旅の思い出に自動販売機で買ってみることにしたのです。
あの時、缶コーラ1本が2.5€でした。
5€をお札で入れて「おつりもらえばいいや」と思ったのですが。。。
おつりが出てこない!
「なぜ?!」
ボタンを押しても変化なし。
仕方がないので、受付のお姉さんに「おつりが出てこない」と言うと、
お姉さんは自動販売機にやってきて、ジッと見た後
「もう1本買わないと、出てこないわよ」
「え?」
何?おつりが出てこないのに、もう1本コーラ買うって何それ?!
日本ではありえないんですけど。
しかしお姉さん、
「(もう1本)何する?」
いや、私2本はいらないんですけど。。。
その時、一緒にいた日本人の友人は
「もう1本買わないとだめみたいよ」
えぇ?!2本目って。
選ばざるをえない状況になったのですが、選べずにいると、受付のお姉さんは待ちきれずに勝手にコーラのボタンを押してしまったのです。
「はい?!」
強制的にコーラ2本購入。
何それー!!
イタリアの自動販売機だめじゃん!!
その後数年間(5年くらい?)は、自動販売機でジュースを買うのは止めました。
そして時は過ぎ。
最近になって、自動販売機の状況も変わったかしら?と思い、ミラノの地下鉄構内にある販売機でお水を買うことにしたのです。
お値段1€だったので、50セントと50セントの2枚入れたらいいか!そう思い、1枚目の50セントコインを入れました。
その時ふと
「せっかくだから写真撮ろう」と思ったのが間違いだったのか?
2枚目のコインを投入するまで時間が少しかかったのです。
2枚目の50セントを入れたのに、反応なし。
「え?」
何で?ローマのホテルでの出来事が脳裏に浮かびました。
「これって、おつりも出なければ、ペットボトルも出てこないんじゃ。。。」
その予感は的中。
ボタン押しても全く反応なし。
おつりコーナーにもお金が戻っても来ない。
「何それ!!」
あぁ、年数たっても性能変わってないじゃない。。。
それとも日本の自動販売機が性能良すぎるのか?
またしても、自動販売機で買うものじゃないわね。。。と、旅の笑い話が増えたのでした。
有料トイレに入った途端…!
これは自動販売機と言っていいかどうかわかりませんが、コロッセオの地下鉄駅でのこと。
有料の自動トイレ?があったのです。
日本でもありますよね、お金を入れるとドアが開いて使用可能になる有料トイレ。
新宿駅にありますね。
コロッセオ駅で地下鉄を降り、地上に上っていく途中の踊り場にその有料トイレはありました。
6年程前なので、今もあるかわかりませんが。
友人も私もそのトイレに入ることにしました。
イタリアで市内散策中は、バールに入るか、美術館等の大きな施設で用を足す以外は、日本のようにコンビニがあるわけではありませんから、見つけた時に用を足します。
2つあったトイレの右と左に私達はそれぞれコインを入れ、ドアが開き中へ入りました。
私の方は入ってすぐ、問題勃発。
信じられないことに、入ってすぐ電気が消えて真っ暗に!
「ええーーー!!」
用を足すどころではありません。
何がどこにあるのかすら暗くて見えません。
「ちょっと、どうするの、これ?!」
暗闇の中、手探りでボタンらしきものを押すもトイレ内の照明はつかず、変化なし。
ドアをドンドン叩いてもダメ、開きもしません。
「うそ!」一瞬閉じ込められたのではないかと焦りました。
うわぁ、困ったな。とりあえず、隣の友人はどうしただろうと思い叫びました。
「私、真っ暗で何も見えないんだけど、そっちはどう?!」
「え?こっち大丈夫。何ともないよ。」
いたって平常心な様子。
しかし、私の方は真っ暗で、ドアも開きません。うーん、どうしたものか。
とりあえず再びボタンを押すと、今度は水が突然出てきたのです!!
トイレ内にまるでシャワーのような大量の水が流れました。
「何なのこれ?!」
慌ててその水を避け、幸いにも全身濡れるのを免れました。
すると、突然ドアが開いたのです。
どうやらトイレ内での滞在時間が決まっていたようで、その時間が過ぎると大量のシャワーでトイレ内全部を洗い流し、ドアが開くように設定されていたようでした。
そんな発想自体が日本にはないですよね。トイレ全部を丸ごとシャワーで一気に洗い流すなんて。
それでも、ドアが開いたことにホッとして外に出ました。
用は足せなかったけど、閉じ込められているよりはよほど良いです。
突然、隣に入っていた友人が「きゃー!!」と悲鳴をあげました。
何事かと思ったら、全身びしょ濡れで出てきたのです。
「急に水が降ってきて!!!」
髪の毛もコートも濡れています。
確か11月か12月のはじめでした。笑ってはいけないと思いながらも、友人の姿がまるでお笑い番組の一コマのようで、笑いをこらえるのに必死でした!
イタリアで、有料自動トイレはおすすめしません!でも、今もあるかしら?!
切符が出てこない!地下鉄の自動販売機
次に、地下鉄切符の自動販売機について。
ミラノ、ローマでは地下鉄に乗って市内散策するのが便利です。
ミラノは1日券、ローマは3日間の切符がおすすめです(1日券もあります)。
その切符購入ですが。
ここまで読まれた方は、何かあるだろう?と思われますよね。
あるんです、ありました。
これも6年前のローマの地下鉄で、3日間切符を買おうとしたところ。
自動販売機があったので、私と友人は当時は何の疑いもせずに販売機で購入することに。
友人は前にいたイタリア人の様子を見て、切符を購入。
無事にチケットが出てきました。
次いで私。
お金を機械に投入するも出てきません。
当時15€前後だったと思います。
またも「何?出てこない?!」
私達の様子をみて、後ろに並んでいたイタリア人が来てあちこちボタンを押してくれるも、やはり出てきません。
「えー、3日間分の切符代出てきませんじゃいやだよ」と思い、駅の改札口にいた係員に「出てこない!」と訴えると、係員は販売機にきて、ドンドンを叩き出しました。
なんだか原始的ですが。でも出てきません。
すると、私と同じように切符を買えなかった人でしょう。
体格の良い男性が信じられないくらいの大きな音を出して販売機をドンドン叩いているのです。
あまりに激しく叩くので、機械が壊れるのではないかと思うほど!
彼は販売機に体当たりもしていました。
そんなにする?!日本では見られない光景。
私の場合はその時改札に係員がいたので、手書きの3日間有効切符を出してくれました。
地下鉄に乗るたびに、毎回その手書き切符を改札で見せて通りました。
後で、これはまだラッキーだったと思いました。
翌日その改札へ行った時、改札口には誰もいませんでした。
もし自動販売機から切符もお金も出てこなかったとしても係員がいないから「出てこない」と伝える事すらできないので、たぶんどうにもならない?!
やはり切符は、バールか、キヨスクで買った方が無難です。
昨年ミラノにで地下鉄に乗る際、私の友人のミラネーゼも自動販売機で買おうとしませんでした。
「販売機あそこにあるよ?」と私が言うも”No,no”とやはり切符は店頭で買っていました。
ミラノの地下鉄で、エキスポの時に試しに販売機で買いましたがそれは新型機械?のようで、無事に切符購入できました。
ローマの販売機のようにドンドン激しくたたかなくても良かった!
でもあれは旧型だったから、性能がよろしくなかった。というわけでもなさそうでしたが。。。
トータルで言っても、やはりジュースも切符も店頭で買うのが安全ですね。
日本の販売機はかなり優秀なのだと思えます。
イタリアでは自動販売機にまつわる笑い話が絶えないかもしれません。
訪れたら一度は試してみるのも楽しいかもしれませんよ。
その時は、小さい金額でお試し下さいね!
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