フリープランのイタリア旅
フライトからホテル、スケジュールを自分で作る旅。
フリープランは時にハプニングありつつも、それも経験。
どこへ行くのか?何をしたいのか?何を見たいのか?決めたらそこへ向かう。
自分の決定次第で色んな楽しみ方や体験ができるのがフリープランの良いところ。
「いつか行ってみたい。」
そう思っていたイタリアのブドウ畑は、意外な形で念願叶いました。
それは、北イタリアの街・トリノを初めて訪れる際に、東京在住のイタリア人の友達より現地の友達(ご夫婦)を紹介してもらい、トリノ訪問前に何度もメールでやりとりしていた時のこと。
ご主人と奥様、それぞれから様々な観光スポット、おすすめ料理の提案がありました。
その際、ご主人の方から
「ワイン好き?もしワイン好きだったら、ブドウ畑に連れていくよ!」
ええ!!なんて嬉しい!願ってもみないこのお話に即答です。
「行きたい!お願いします!」
「Ok!じゃ仕事休みの日に連れて行くよ」
と、快く返事してくれました。
旅は時間と滞在日数が限られているので、迷っている暇はありません。(一都市に長期滞在の場合は別ですが)
自分が望んでいることが目の前に飛び込んで来たらすぐ掴まないと、チャンスの波はもう何処かへ立ち消えてしまう。
そんな体験を何度もイタリア旅で私はしているので、自分の心が喜んだなら、即お返事です。
”Sì!(はい)”。
迷わず即答する方がスムーズに事が流れ、楽しめています。
Langhe(ランゲ)地方・Alba(アルバ)のブドウ畑へ
イタリアは全土で20州あり、その20州全土でワインが生産されている世界でも珍しい国なのです。
日本でもワイン生産している地域と、していない地域がありますよね。
そう考えると、全土で生産しているのはすごい土地だと思いませんか?
イタリアを訪れると、土地のワインがレストランにあり、その土地以外のワインを頼んでもレストランに「ない」こともあります。
土地のお料理とそれに合うワインが密接な関係ということもあるでしょうね。
実際、料理にワインがよく合うのです!
さて、私が連れて行ってもらったブドウ畑は、スイスに近いピエモンテ州のLanghe(ランゲ)地方のAlba(アルバ)です。
最高峰ワインを生むと言われているLanghe(ランゲ)とRoero(ロエロ)地方は、イタリアで最も長い川であるポー川の支流であるタエロ川を挟んでいます。
右側に位置しているのがLanghe(ランゲ)、左側はRoero(ロエロ)になります。
この地方の有名なワインとしては
Barbela (バルベーラ)
Nebbiolo (ネッビオーロ)
Dolcetto (ドルチェット)
Barolo (バローロ)
があります。
ブドウ畑へ出発の朝、友達夫婦がホテルへ迎えにきてくれました。
念願のブドウ畑へ行けることに心が弾みます。
Langhe(ランゲ)地方・Alba(アルバ)には、トリノから車で1時間ほどで到着。どこまでも広がるような緑と丘。
車を降りると、目の前にブドウ畑が飛び込んできました!もう大感激の体験です!ブドウ畑のすぐ後ろにはお城が建っています。
ヨーロッパ、特に中世時代が好きな私としてはこの古城を見た途端、気持ちが一気に高揚しました。
なんて素敵なロケーションなんでしょう!
時間は既にお昼でしたので、すぐ近くのレストランへ。
友達夫妻は以前もこのレストランへ来たことがあるそうです。
テーブルに着いて、ランチメニューから3人それぞれ異なるメニューをオーダー。
「ワインは何がいい?」
ワインリストを見ると、Barbela(バルベーラ)、Nebbiolo(ネッビオーロ)、Dolcetto(ドルチェット)、Barolo(バローロ)のグラスワインが一杯なんと2.5ユーロ。
フレッシュなイタリアワインが、日本円にしてわずか340円前後で体験できるなんて!
これはいただかなくっちゃ勿体ない!
乾杯して生ハム、サラミとともにランチの開始。
私はボリュームたっぷりのラザニエにお腹いっぱい。
キャンティでワインの試飲を体験
ランチの後は、先程の丘の上の古城が見学できるとのことで、じっくり中を見学しました。
お城の中の窓から、すぐ近くの丘の上にある別の町のお城がいくつか見えました。
その昔は、近隣の町同士で行き来していたのでしょうね。
お城内部に町の紋章がいくつも天井に描かれていました。
お城見学の後は、すぐ近くのキャンティへと移動しました。
キャンティの中にはワインのシンク樽と木樽がいくつもあり、その場で試飲体験させてくれるのです。
私達が訪ねた時は、ハワイから来たというアメリカ人数人が、先に試飲をしていました。
キャンティのオーナーさんの話を聞いていると、英語は得意ではなさそうで、英語をなんとか交えながらのイタリア語で商品説明をしていました。
でもその対応はとても堂々としたものでした。
そしてアメリカ人旅行客ご一行様はワインをお買い上げされて、オーナーさんお見事!でした。
「お待たせ!」
私達の試飲の番になりました。
Barbela(バルベーラ)、Nebbiolo(ネッビオーロ)、Barolo(バローロ)の3種類を試飲させていただき、色と香りと味をじっくりと体験、堪能。
友達夫妻は3本セットをその場で購入。
私も欲しかったですが、日本への持ち帰りを考えると今回は断念しました。
帰り道は1時間かからずにトリノへ到着。
休日にブドウ畑、キャンティを訪れて試飲して自宅へすぐ持ち帰れるなんてステキですね!
彼らのおかげでピエモンテ州Langhe(ランゲ)地方での貴重な体験をさせていただいた、イタリア旅の一日でした。
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