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ニュージーランドで史上初の成人式

ニュージーランドで史上初の成人式

2016年1月17日日曜日、New Zealandで一番人口の多いオークランドで、史上初の日本式の成人式が催されました。

成人式って、日本では二十歳になったらその学年の1月にみんなが集まれて、高校や中学以来のお友達と会える楽しみがあったりします。

ニュージーランドにはそういったしきたりがなく、お酒やタバコは18歳から買えるのですが、一番盛大にお祝いをするのは21歳のお誕生日を迎えたときだそうです。

なので、日本のようにみんなで集まってその歳をお祝いするようなイベントがありません。

そんなニュージーランドで、成人式を企画・実行したのは大学生の3人。

若い子たちって本当にエネルギッシュでパワフルで、クリエイティブでアクティブ!!

こんな楽しそうなワクワクする企画に、私が飛びつかないわけがない。

ボランティアでサポーターを募集していたので、早速コンタクトしてサポーターとして参加させていただきました。

日本から留学生としてとかワーホリとかでニュージーランドに来ている子たちで、地元の成人式に参加できない子もいます。

今はFacebookとかで写真を見たりできるから、昔仲良しだった子たちがみんなでワイワイしているのを見ていいなぁ、って思う子たちも少なくない。

そういう子たちにとって、留学先・渡航先で成人式に出席できたら、これはとても貴重で良き体験になると思う。

実行委員の3人はさらに、どうせやるならニュージーランドにいる日本が好きな人たちも一緒に楽しめたら、ということで国際交流パーティーも盛り込んでしまったのです。

聞いているだけでワクワクしますが、先に述べた通り、この成人式はニュージーランド史上初。

イベントごとの企画や運営って、既存のものでも相当な労力を費やすのに、今まで誰もしたことがないことをゼロからスタートする。

よく耳にする言葉ではあるけれど、「1から2へのステップよりも、0から1へするのは何倍も大変だ」ということ。

実績がないことやものに力を貸すことは、何かに期待をかけるような気持ちでなければできないと思う。

それでもたくさんのサポーターや援助してくれる人たちがいたのは、彼ら3人の必死で熱い思いが伝わったからなのではないかなぁ。

新成人としての参加者は35名、その他のゲストも約90名が参加しました。

イベントは三部制

イベントは三部制

イベントは三部にわかれていて、成人式、交流ゲームと立食、最後に国際交流。

最初に受付で入場券を確認したら、それぞれの参加者に自分の名前を書いたプレートを身につけてもらいました。

準備に追われながらもあっという間に時間が来て、いよいよ、開会です。

第一部・成人式

第一部・成人式

35名の新成人は、前方のお花の付いた椅子に着席。

椅子の上には、イベントに協力してくださった方から新成人のみんなへの手作り石鹸のプレゼント。

迫力満点の太鼓パフォーマンスから始まりました。

太鼓パフォーマンスの後は、実行委員の挨拶、ゲストスピーカーの挨拶、そして新成人の挨拶。

そして新成人のみんなが立ち上がってくるりとみんなの方へ向いて、みんなでおめでとうの拍手をいっぱい贈りました。

歌のプレゼントもあり、とっても綺麗な歌声で聞き惚れました。

第二部・交流ゲームと立食

第二部・交流ゲームと立食

最初のゲームは、受付で配ったネームプレートを使います。

このネームプレートに、いろんな日本語の単語が書かれているのです。

「Matcha(抹茶)」「Udon(うどん)」「Tokyo(東京)」などなど。

同じ単語が書かれている人を探してグループを作って、たくさん質問しあっていきます。

こうして新しい人と知り合うきっかけを作るゲームです。

次はじゃんけん列車。

近くの人とじゃんけんして、負けたら勝った人の後ろについて肩を掴んで長くなってくあのゲーム。

あと、ネームプレートに書かれている番号で抽選みたいなのもしていました。

ゲームが終わったら立食。

みんな大好き!食べやすい!お箸がスイスイすすむ!一口サイズ巻き寿司。

だし巻き卵!

いくつになってもみんなが好きなたこ焼き・エビフライ。

握り寿司も。

お団子や羊羹、抹茶のタルトも大人気でした。

お食事中は、バイオリニストの生演奏がBGMとして流れ、テーブルの上にあるボードにはお祝いのお言葉が。

日本食はやっぱり美味しいし、式とゲームで疲れたからどんどん食べられました。

第三部・国際交流

第三部・国際交流

日本の文化を体験してもらおう、というものです。

日本の子たちも楽しんでくれていました。

福笑いや書道。

ひらがなって日本語使わない人にとっては記号のようで難しいだろうに、上手に書けていたり、個性豊かな書道がたくさんでした。

あとはけん玉。

写真撮影のための背景を設置したコーナーやおみくじも。

おみくじは、前日のヘルプでイッチバン最初っから文とか考えて、全然使いこなせないExcelを駆使して使って一生懸命作ったものでした。

帰りには大量の枝豆を持って帰るサポーターもいました。

イベントは無事終了し成功

イベントは無事終了し成功

イベントは、大きな事故などなく、無事に終了したと言って良いと思います。

参加してくれた方々は「超楽しい!」「最高のイベントだーーイエーイ!」っていうテンションだったり、「貴重ないい思い出になるね」っていう声もたくさん聞こえてきました。

初めてのイベントで、右も左もわからない状態。

当日準備でも、実行委員の3人ですら把握しきれていなくてサポーターへの指示が出せない。

故に効率が良くなかったり、慌ててその場で調整したり。

「あれがない!どこ~?」「これ足りないかも~~!!」「次これどこに持って行ったらいいの~?」なんて声があっちこっち飛び交っていました。

それでも、そんな状態でも、ついてきてくれるサポーター、支えてくれる方々がいるということ。

実行委員のひたむきな態度がみんなの心を動かしたのでしょう。

「美しいことだけでは 美しいものは手に出来ない」

たくさんの課題を残しながらも、イベントは充分成功と呼べるものだったと思います。

実行委員3人のうち2人は日本へ帰ってしまいます。

だけど、来年はどうなるのかな、ってとても楽しみでもあります。

新成人のみなさん、成人おめでとうございます。

好きなこといっぱいして、心豊かにたくさん笑って過ごせますように。

最後に

最後に

「もう一歩って踏み出す僕らの勇気が世界を動かす力になる」

ということを自ら示してくれた実行委員3人。

不満や不安を抱えながらも、実行委員の考えを尊重しながら全力で支えてきたサポーターのみんな。

支えてくださった関係者の方々、パフォーマンスをしてくださった方々、会場や宣伝など、いろいろな場面で力を貸してくださった方々。

そして参加してくださった方々。

みんなに心から感謝しています。

どうもありがとうございます。

そして本当にお疲れ様でした。

このイベントにサポーターとして携われて本当に良かった。

7年前に成人式をした年をとっただけの子どもである私が、もう一度「成人式」に参加できたことは紛れもなく事実である。

ニュージーきて引きこもりがちだったけど、やっぱり私こういうの好きです。

会場入り口の「成人式」の文字も、書かせていただきました。

それを飾ってくれて、みんながこの「成人式」とともに写真を撮ってくれていたので、そのことにも感謝の気持ちでいっぱいです。

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Nana
浜崎あゆみが大好きな道産子。現在ワーキングホリデーでニュージーランドに滞在中も、ライブのために一時帰国をするほどあゆちゃんをこよなく愛している。見えないと言われるが極度の人見知り。小さな幸せを大切に、どんな感情の時もあゆちゃんの曲とともに一日一日を過ごしています。ブログも更新しています。