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みなさんのトルコのイメージを教えて下さい

トルコのイメージ
みなさん、トルコのイメージを教えて下さい。

パムッカレやカッパドキアというよりも今はイスラム国やシリア、テロといったマイナスのイメージが浮かんでくる方も多いと思います。

一方で、私は勝手にトルコに御縁を感じています。

高校からの親友がトルコに住んでいること、彼女がトルコ人男性と結婚をしたこと。

こういうこともあって私は、トルコに関してマイナスのイメージはみなさんほどないかなと思います。

当たり前ですよね、身近な友人からリアルなトルコを聞くことができるのですから。

なので、ここでもリアルなトルコをお伝えしていきたいと思います。

世界遺産の宝庫・トルコの現状

世界遺産の宝庫・トルコの現状
私がトルコを訪れたのは2014年の11月です。

沢山の世界遺産を間近で見ることができ、自身の見聞の幅が広がったと思います。

もちろん、ガイドブックに載っているみどころは全て押えました。

トロイの木馬にパムッカレ、カッパドキアにブルーモスクなどなど。

トルコはイスタンブールを起点に反時計回りに観光するのが通例となっています。

それは徐々に観光スポットのスケールが大きくなっていくからだそうです。

ただ、観光の節々でトルコの置かれている状況を目の当たりにします。

空港では空港に入る為にセキュリティーチェックを受ける必要があり、大きなスーパーやホテルでも同様です。

日本では考えられない光景ですよね。

また、イスタンブールなどの都市部ではシリアからの難民が子供を使って物乞いをしてきますので十分に注意して下さいとガイドの方からお話がありました。

私たち日本人にとって難民とはピンとこないのではないでしょうか。

島国ですからね。

簡単に外国の方が押し寄せてくるということは地理的に不可能なんです。

ですが、ヨーロッパやアメリカ、アフリカ大陸は他国とは陸続きです。

戦火を逃れ他国に逃れてくる人が大勢いるのです。

生まれ育った故郷を戦争という武器で勝手に奪われ、言葉も通じない他国に行かなければ生きるすべがない、そんな人たちが大勢いることを日本人はもっと理解すべきだと私は思います。

トルコはシリアからの難民を積極的に受け入れ、衣食住を提供し、医療を無料で提供しています。

ですが、一方でトルコがシリアに行くルートであり、イスラム国との橋渡しをしているという現実もあります。

私がトルコから帰国して数ヵ月後にブルーモスク周辺で自爆テロが起こりました。

ほんの数ヶ月前、自分が行ったあの場所がテロの標的になったんです。

とてもショックでした。

たまたま私のときは起きなかっただけであって、いつ何時巻き込まれてもおかしくない、これが今のトルコだと思います。

日本人への願い

日本人への願い
トルコ在住の日本人には外務省から注意喚起のメールがきます。

人気のない場所やセキュリティーチェックがされていないスーパーや建物には入らないこと、路上のゴミ箱にはむやみやたらに近づかないこと。

テロが起きたら随時メールが入り、詳細な場所などの連絡が入るそうです。

まさにトルコの光と影の部分だと思います。

日本人はこういったテロには非常に敏感な性質です。

ひとたびテロなどが起きれば、ツアー客は激減し、飛行機もがらがらそんな状態がしばらく続きます。

ですが、誤解してほしくないのはトルコ自らイスラム国やテロへの戦いに参加しているのではないということ。

隣国の状況に翻弄されトルコ自体も観光業などの大きな痛手を受けているということを忘れないでほしいと思います。

数多くの世界遺産があり、見るものをうならせる絶景であり、決して忘れることができない経験をさせてくれる国だと私は感じました。

日本の大手ゼネコンが手掛けたボスポラス大橋や地下鉄はあまりにも有名な話だと思います。

トルコの生活の向上に日本の技術が必要とされ、それが活かされているということ。

そして、イラク在住の日本人を助ける為に自国民よりも日本人を優先してくれたことを決して忘れることはできないと思います。

もっと日本人にもトルコと日本の歴史が広く伝わることを願ってやみません。

いつかみなさんにもトルコを訪れるタイミングというか素敵な御縁が現れることを願っています。

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