ドイツの学校では挙手が成績を決める?
ドイツの授業中の挙手制度について、現在学生である私の夫が教えてくれましたので、ご説明させていただきます。
ドイツの学校では、授業中の挙手制度で生徒の成績を判断します。
※挙手制度では、7割が挙手、3割が筆記試験で判断されます。
クラスの中でいくら博識で能力が高く、筆記試験が良くても、授業中に手を上げない生徒は成績を残せません。
大げさないい方をしますと、出席して椅子に座っているだけでは、欠席みたいなものと先生から思われます。
だからドイツでは、挙手をして【口答】Mündlichすることが、とても重要になってきます。
挙手によって、生徒の授業の理解や意欲を先生は判断しています。
でも、手を上げれば誰でもいいのか?というと違ってきます。
授業の内容がわかっていなくても、ただ成績を上げたい為に挙手する損得勘定の生徒も中にはいます。
そういった点を学校の先生が【本当にこの生徒は理解できているのか?】と見極めていくのが、先生の腕にかかってくるところだと考えます。
私は正直、このドイツの授業中の挙手制度で生徒の成績を判断することは、好きではありません。
何故なら、夫からこの挙手制度について「フェアーじゃない。」と聞いていた為です。
大人しい生徒は授業で評価されづらい
夫は元々、大人しいタイプで落ち着いた性格です。
それが災いしてなのか?夫は、学生時代に授業の内容は理解はできていましたが、授業中に挙手をしなかったために成績が落ちました。
筆記試験はよくできていました。
ドイツの授業では元来、大人しい生徒の場合は、挙手することがプレッシャーになり、授業を受けているのにもかかわらず、評価されずに成績が伸びないことが問題になってきます。
もし、マークも良くなく学校の授業で挙手をしない状態で評価を得られず、そのまま卒業して就職活動をした場合は、ドイツでは厳しいものになると思われます。
だから、大人しいことがまるで悪いかのような人格否定に近いこの評価の判断方法から、夫はこの制度が好きじゃないと話しておりました。
生徒の性格が大人しいために、評価されることなくその人の学校での成績が決まったり、社会へ出る時にまで影響してしまうことは、きついだろうなと感じました。
大人しいことは、悪いことではないはずなのに・・・。
そんな夫は今では、挙手制度を受け入れられおり、今ではちゃんと手を上げて発表できるようになっております。
本人もその当時は「やる気を見いだせなかったのかもしれないね・・・。」と回顧しておりました。
私の場合は、評価は関係なかったのですが、実際にドイツ語のコースでこういったことを経験しました。
でもそこで思ったことは、ずっと挙手し続ける生徒が、素晴らしい答えをしているならいいのですが、無駄な答えだったり、授業中はその人だけしか話しておらず、聞いていることにうんざりしたこともありました。
逆に忍耐力が培われましたが・・・。
自分の性格は明るい方だと思っていたのですが、世界中の生徒と共に学校で一緒にドイツ語を学んだ経験から、ドイツでの私は、大人しい性格になるのだとわかりました。
やはり、日本人の特性で和を大切に思ってしまう所があり、協調性に重点を置いてしまいます。
そのためドイツの学校の授業では、控えめになってしまいます。
そんな控えめをわかって「好きよ。」と言ってくださる先生もいらっしゃったので、私は本当に恵まれていたなと感じました。
仮に私が、夫の学校の授業を受けるとしたら、私は劣等生になると思います(苦笑)
夫の学校での頑張りを、本当に称えたいと思います。
ナチスのスタイルにならないように
あと、注意点をひとつ、お伝えしておきます。
ドイツの挙手の方法は、人差し指を上に指すスタイルです。
日本ではただ、真上に手をあげるスタイルだと思いますが、右手で斜め上に上げるスタイルの場合は、ナチスのスタイルになってしまいますのでお気を付けくださいませ。
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